エルトン・ジョン @武道館
2007年11月21日(水) 7:07:57
エルトン・ジョンのコンサートに行ってきた。武道館。60歳のメモリアル・コンサートらしい。古くからのファンとしてこれは見逃せない。武道館に着くとやはり中高年の客が多く「お、ご同輩!」って感じ。外国人客も多かったな。3割くらい外国人だった印象。
ステージにはピアノのみ。最初から最後までたったひとりでの弾き語りである。しかも約3時間休みなしでぶっ続け。いったい何曲やったのか。すごい数やった。本当に60歳なのかな。歩くのはヨチヨチしていたが、そのピアノ演奏と歌唱のエネルギッシュなこと。
席はスタンドの上の方でよくなかったのだが(回りの人は「これでS席ぃ〜!?」と文句を言っていた)、ドームに馴れた身には「おぉエルトン・ジョンが近い!」という印象。武道館は規模がちょうどよくて良い。しかも音もなかなか良い。そのうえやった曲がバラード中心だったので(アップテンポは3曲くらい)座ってゆっくり見られる良さもある。
大好きなアルバム「Love Songs」を聴いているような感じのバラードが続き、知らない曲はほとんどない。全部お馴染みの曲。時が進むに連れ、ラウンジでくつろいで聴く上質な音楽、って感じになってきて心はエルトン・ジョンの歌を離れていろいろな物思いに。
なんだかいろんなことを考えた。演奏が終わってハッと現実に戻り、拍手して、また演奏が始まるといつの間にか物思いに耽る、の繰り返し。エルトン・ジョンの生演奏をバックに物思いに耽るなんて世界最高クラスの贅沢だ。ふと気づくとまわりもみんな頬杖ついてしんみり物思いに耽っている。カップルはみんな手を繋いで寄りかかっていたりしている。素晴らしいなぁ。ノリとかじゃなくて、物思いに耽るコンサート。究極だ。あのやんちゃなエルトン・ジョンが辿り着いた境地かもしれない。
曲は「Your Song」で始まって、まぁだいたいやって欲しいのはやったかな。白眉は中盤の「Rocket Man」。でも一番聴きたかった「Goodbye Yellow Brick Road」をやらなかったのは残念。ファルセットが出ないみたいなのでそのせいかもしれない。あ、それと「Crocodile Rock」もやらなかったっけ…。
……もう15年くらい前になるが、今はなき大阪球場でエリック・クラプトンのライブを見に行ったことがあり、スタンド席でぼんやり見ていたら、ラストの方で「サプライズがある」とクラプトンが言いだし、急に何の脈絡もなくエルトン・ジョンが出てきて「Crocodile Rock」をやったことがあった。うれしすぎて隣の見知らぬアメリカ人と一緒に座席を上下二三段行き来して(スタンド席はすいていたのだ)踊り狂ったことを急に思い出した……
最後の方はステージ前を解放したのだが、そこに駆け寄ったファンひとりひとりにサインをしたり、なんか全体にとても丁寧でカジュアルで優しいコンサートだった。終了後もみんなニコニコしている感じ。唯一の不満を言えば照明演出。シンプルなコンサートだけにその酷さが際だっていた。もっとまともな照明ディレクターつけてほしかったぜ。
