観測史上最も暑い朝

2007年8月17日(金) 8:05:16

岐阜の多治見と埼玉の熊谷で40.9℃。1933年以来74年ぶりに国内最高気温更新らしい。
んでもって、今朝の東京の最低気温は30.5℃だったとか。一番涼しくて30.5℃って…。東京での観測史上最も暑い朝を迎えている。

暑さの描写で記憶に残っているのは、黒澤明監督の「野良犬」の冒頭部。
眼光鋭く、どこかやさぐれている雰囲気の野良犬が舌を出してハッハッハッと暑さに喘ぐ大アップ。このあとタイトルが出る。内容を予感させる導入部としても見事なのだが、うだるような暑さを一瞬で活写したこの場面がボクの脳みそにこびりついて離れない。「暑いなぁ」と天を仰ぐとき、頭の隅っこで野良犬がハッハッハッと喘ぐ。迷惑だ(笑)

もうひとつ、高校時代の先輩の声も頭の隅っこで響く。
「水を飲むな! バテるぞ!」
そう、信じられないかもしれないが、昔は運動部などの練習中に水を飲むのは御法度だったのだ。ボクはラグビー部だったのだが、夏の部活時、とにかく水など一滴も飲まなかった。今考えると熱中症一秒前。水を飲むのは練習後のみなんだもん。「水を飲むとバテる」という当時の常識から練習前にも飲まなかった。
夏合宿はまだいい。菅平みたいな涼しい場所で行ったから。でも東京のド真ん中で行われた夏練は地獄だった。とにかく水を欲したあの気分。こめかみがドクドク鳴った。血液は水分を失ってドロドロだったんだろうなぁ。でも練習が終わるまで一滴も飲まなかった。だからこそ、例の「ヤカン」がやたら効くわけなのだけど。

とはいえ、部活中も部活後も、熱中症で倒れた人がいた記憶がない。というかそんな言葉すらなかった。日射病という言葉はあったけどな。あんな水分極限状態でよく持ったものだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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