ポルトガル旅行6日目 〜アレンテージョ満喫
2007年3月29日(木) 6:39:55
朝4時に目が覚めた。んー、5時間くらい寝たかな。まぁまぁ快調。Macで日記書き。
外は曇り。窓から名物の水道橋が見える。ライトアップされている。今日は移動も少ないので余裕。朝メシをゆっくり食べる。昨朝と同じリコッタチーズと一緒に出てくるDoceと呼ばれる甘いジャムがここでもあった。「Doce de Cenoura」。キャロットのDoce? ベルモンテではパンプキンだった模様。これ実にうまいのでお土産に手に入れたい。
とりあえず車で近くのルドンドへ行ってみることにする。ここは陶器で有名な町。でも町よりも周辺ドライブが最高だ。
途中の景色、まさに絶景。アレンテージョ最高。ボク的にはプロバンスよりイイ。これから流行る予感ぶりぶり。
なんというか、北海道の広大さとイギリスの春の田園の美しさとスペイン南部の陽気さと日差しの強さがミックスされた感じ。牛や馬や羊や黒豚が見渡す限りの平原にポツンポツンと草を食む。そう、黒豚(イベリコ豚)までものすごい広い草原に放し飼い。こりゃおいしいに決まっている。オレンジやレモンがたわわに実り、オリーブとコルク樫とブドウが非常に贅沢な植えられ方をしている。草原にたまに出てくる小川や池も美しい。
あぁアレンテージョ、いいなぁ。
乾いた空気。
気取らない人々。
コルク樫の美しい丘陵。
忽然と現れる白い村。
遠くに見える古城。
カウベルの音。鳥の声。
あくまでも強い日差し。
そして、かつて世界を征服した文明の名残。
でも、謙虚で奢らず、威張っていない。
思ったよりいいセンスと色彩感覚。
メシは日本人の舌に合い、豚も羊も山羊も牛も魚も野菜もうまい。
ワインもチーズもうまい。
そのうえ日本人との遭遇率ゼロ。
とか、酔いしれながら、ドライブを続ける。
ルドンドに辿り着くまえにヴィラ・ヴィソーザを少し見学。どの村でも古城に出会うので古城は少し飽きてきた。町並みが実にキレイで清潔な村。次にルドンド。オレンジやレモンがぼこぼこ落ちっ放しになっている。もったいないねぇ、これでオレンジジュース作りたいねぇと話ながら歩く。ルドンドは陶器工房がいくつかあるがかなりシャビー。買うならエヴォラでの方がいい、と意見一致し、エヴォラへ向かう。
さて今日の昼はエヴォラの「Tasquinha do OLIVEIRA」(タスキーニャ・ド・オリヴェイラ:rua Candido dos Reis,45-A/266744841)。
ここは唯一予約をしておいた店(とはいえ言葉が不自由なのでヤマザキマリさんに予約してもらった)。なぜか日本のガイドブックには載っていない。エヴォラにはもうひとつ有名な「Fialho」という店があるが、そちらが伝統の名レストランだとすると、こちらは地元っ子に愛されてる家族的な店という感じ。小さな店なので予約して行け、と日本でふたりの人(ポルトガルをよく知る食ライター)から推薦されていたのだった。
結果。最高。今回の旅でトップのレストランかも。
料理の詳細は「海外のおいしい店」の方に書くが、最初に出てくる前菜小皿がすべてうまーい。これで「上質のポルトガル定番料理」はすべて経験できる感じ。メインでとった「鳩の雑炊」(Arroz de Pombo)がまた絶品。14席しかない店内の雰囲気もとてもいい。サービスもとっても親切。優子がここで出るチーズが気に入ったみたいなので「どこかでこれと同じものが買えるか?」と聞いたら2つ分けてくれた(ちゃんとここで熟成させているみたい)。食後に胃腸を整える地元の軽いリキュールもサービスしてくれ、大変気分よく店を出る。欠点はそこそこ高いことかな。前菜小皿は勝手に出てくるのにすべて食べた分だけお金がかかる。突き出しだぁと思って全部に手をつけると100ユーロくらいすぐ。次回来る時は(来ると決めている)もっと賢くオーダーしよう。
満ち足りてエヴォラの街を散策。
そしてまた満ち足りる。わりとシャビーだったエルヴァスに比べると天国みたいにいい街だ。ここは「住める」なぁ。ポルトガルを見直すようなセンスのいい店も多く、街並みも人も公園もすべてよい。つか、世界遺産にも登録されている街だから元々美しいのだ。
センスのいい土産物屋があったので、いろいろ買い込む。アズレージョのタイルや陶器系、朝食べたDoceもあったので購入。地元のborba産ワインも数本買った。違う店で豚の置物も。散歩していて飽きない。
16時すぎになったので、そろそろ今日の宿、アライオロスという街のポウサーダに向かうことにする。
サマータイムで19時でも明るいが、このポウサーダは自然の中にあって実にイイと聞いていたので、早めに行って散策しよう、となったのだ。
古い修道院を改造してホテルにしているそれは、なんというかとってもモダンでクールな宿だった。外部は修道院。でも内部はどこかのモダンアート美術館に紛れ込んだような趣。白い壁で無機質にデザインされていて、回廊は迷路のようになっている。うっわーオシャレだぁーと溜息つきながら部屋に案内される。
部屋のバルコニーからの景色はこれまた絶景。牛や羊が見える牧場を正面に、右にアライオロスの城、左に地平線まで続く田園が見える。部屋の天井も5mくらいあり、屋外プールなどの施設もクールに配置されている。見事なポウサーダ。
ただ、受付やレストランでのサービスまで全体にクールなのが惜しいところ。そういう方針なのかもしれないけど、もう少し笑顔とか欲しい感じ。
ディナーは21時前に。
というか、19時とかにディナーに行くといつも我々だけなのだ。21時くらいからポツポツ客が入り出す。だからちょっと遅めに行ってみたが、それでも一番ノリだった(笑)
イベリコ豚の特別メニューがあったので、マリさんに「特に Segreto de Porco Preto という料理名があったら迷わずそれをご注文なさることをオススメします。黒豚のヒミツという名前の料理です。何のことはない、黒豚の霜降り(パーツはどこなんだか)なんですが、イベリコ豚に負けないアレンテージョ黒豚の美味しさが実感していただけると思います」と勧められていた料理をとる。それと数日前から探していた仔豚の丸焼き(Leitao Assado)がメニューにあったので、それも。ふたつとも「メイア・ドーセ(半分の量)」でオーダーした。
なんつうか、あんな贅沢な環境で育てられる黒豚がおいしくないわけない。うまいなぁ。borbaの地ワインと合わせるとこれも最高。
しかしあれだな、ベルモンテのポウサーダといい、ここアライオロスのポウサーダといい、日本の女性トラベル雑誌にはまだあまり書かれていないと思うが、もし書かれたら「大絶賛!」確実。個人的には世界トップクラスの宿だと思う。観光や買い物が目的の旅ではなければ必訪。ボクは(特にベルモンテを)是非再訪したい。
