ポルトガル旅行3日目 〜ナザレからポルトへ

2007年3月26日(月) 6:22:29

快晴。昼間は暑いくらい。
今日からサマータイムらしい。時計の針を1時間進める。

昨晩は何時に寝たんだろう。朝5時ころ(昨日までの4時。日本時間の13時ころ)、スパッと目が覚めてしまった。もう少し寝てた方がいいんだけど、わりと快調。たぶん7時間弱くらい寝られたんだろうな。

Macを開いて日記を書いたあと、娘が起き出すのを待ってオビドス早朝散歩。

あと数時間後のオビドスとの別れを娘はすでに悲しんでいる。
朝焼けが美しい城壁や、城壁から外の静謐な田園風景を満喫しながら、人っ子ひとりいないオビドスをふたりで散歩(妻の優子はまだ寝てる)。オビドスは城壁の上をぐるりと一周歩けるようになっているのだが、柵も何もなく、1mほどの幅。高所恐怖症のボクはとても無理。娘はとても行きたがるが、娘が歩いているのを下から見るだけで金玉が縮み上がるのでそれも禁止。散々バカにされる(結局、あとで妻と娘のふたりで城壁上を散歩した。ボクは見てられなくて土産物屋で待っていた)。

小さくも美しい花の接写の仕方や背景のボケ味の出し方を教えたりしつつ散歩をおえ、ホテルへ帰って朝食。
朝食のブッフェにシャンパンが置いてある。朝シャン。あ〜運転がなければ朝から飲むのになぁ…。焼き立てのエッグタルトなども出て来て満足。パンも実に美味。ポルトガルってパンがうまい。

朝食後3人でオビドス散歩。この街と別れがたい娘がシンプルな石のペンダントトップをせがむ。記念にするらしい。

さて、レンタカーに荷物を運び、ナザレへGO!
A8という高速に乗って1時間弱の海辺の町(村?)。想像と違ってリゾートっぽかった。ちょっと南仏の小さなリゾートという趣。「ナザレで食べたイワシの塩焼きが忘れられない」と言う信頼できる人が日本で2人もいるのでここでランチを食べることに。

オレンジの広い砂浜。青緑の波。地層が見えてる高い崖。リゾートっぽいパラソルと店。
でも、ところどころ「ここは沼津か!」って感じでアジの干物が並べて干してある。日本の漁村にいるような魚臭さ。うはー、こんなところもよく似ているなぁ。干物の横にはナザレ特有の黒装束を着たおばあちゃん。いい感じ。

苦労して駐車して(ポルトガルは駐車天国。車庫証明がいらないのでみんな普通に路駐)、町を歩いて一周し、海岸沿いの外国人観光客相手のレストランは避け、奥まったところでとても流行っている店に入ってみた。表で魚を焼いていて雰囲気はとてもいい。「Restaurante Tipico Taberna D'Adelia」(Rua das Traineiras,12,2450.196 NAZARE/262-552-134)。この"Restaurante Tipico"というのは郷土料理を出す店、という意味みたい。ティピカルから来ているのかな。なので店名は「Taberna D'Adelia」かも。

広いのにとっても混んでいる店で活気があってよかったな。
周りのテーブルを見ているとカルディラーダ(ポルトガル風ブイヤベース)やカタプラーナ(海鮮蒸し煮鍋)が実にうまそうだが、ここは初志貫徹してサルディーニャス(いわし)を頼むも「今日はない」と言われガッカリ。気を取り直してメニューをよく眺めると、アローシュ・デ・ポルヴォ(蛸のリゾット)があり、日本のポルトガル料理店で食べて気に入っていたのでこれを取ることに。それとカルド・ヴェルデ(キャベツのスープ)、そして魚のケバブ(串焼き)を頼んだ。

結果、大正解。実にうまい。
蛸のリゾットは鍋ごとドカンと大量に来たのだが、こんなに沢山ガツガツ食べる響子を見たのは久しぶり、ってほど、気に入ったらしい。ボクも大満足。うみゃひゃひゃひゃ。日本に帰って同じものを作ってみるために慎重に舌に刻み込む3人。ケバブもうまかったなぁ。バカリャウ(たら)系の分厚い肉と野菜と海老が鉄串に吊り下がってドでかく出てくる。

食事に異様に満足し、「いい店だ〜、しかも安ひ〜、住みたい〜」とかほざきながら車に戻り、ポルトへ向かう。
ヤマザキマリさんには「ブサコあたりで高速降りてアローシュ・ド・パト(鴨のリゾット)か仔豚の丸焼きを食べたら」と勧められていたのだが、蛸リゾットを吐くほど食べてしまったのでそれは諦めポルトへ直接向かう。約250キロほどだろうか。

ここ3日間で総計8時間くらいしか寝ていないので、日本で買い込んだガムとかを噛みながら高速道路をひたすら安全運転。こっちの人はとにかく飛ばすので、それに釣られないように我慢我慢。そうそう、借りたクルマはオペルのアストラ。JALのグローバルクラブなのでAVISでアップグレードされたみたい。高速安定性はとてもいい。風景はどこか日本に似ていて馴染み深い。

なんとか3時間弱のドライブに耐え、橋を渡ってポルトガル第二の都市ポルトへ入る。
ドウロ川が左右に見えた時はその美しさに感動したなぁ。でも市内に入るとわりと普通の欧州都市って感じ。

妻の優子は超優秀なナビなので、道を間違えず、ストレートにホテルへ。
少し休んでからポルトの街へ繰り出す。もう19時くらいなのだが、サマータイムでまだ明るい。まずは中心部のカテドラルへ行き、そこからサン・ベント駅、リベルダーデ広場、市庁舎と歩き、トリンダーデ駅周辺まで逍遥。いやぁ変わった街だ。大都市で建造物とかも立派なのに、どこかドラクエに出てくる典型的さびれた港町って雰囲気も保っている。気候も気質も違うけど南イタリアの小さな漁港的さびれ感。中心部に多少魅力的な場所はあるが、ほんの数ブロックはずれると実に普通な佇まいで「なんだか独特の雰囲気だねぇ」と言いながら歩く。

というか、メシ屋を探していたのだ。昼の蛸でまだお腹がいっぱいだったので、BARっぽいとこでつまみとポートを飲めればいいと思っていたのだ。
が、日曜のせいか、とにかく店があいていない。予習したりヒトに聞いたりしておいたレストランはほとんど休みで、じゃあ行き当たりばったりで入ろうとしても全くあいていないのだ。途中で「インペリアル・マクドナルド」というのを見つけた。シャンデリアな店内のマクドナルド(うはは)。仕方ないからそこに入ろうかと思っちゃうほどあいていなかった。歩き回った揚げ句「仕方ないからホテルで食べよう」と、ホテルへ帰った。

わりと安く泊まれたのでメリディアンを選んだのだが、ここのレストランと来たら…。
結果的に非常にまずいディナーとなった。残しまくり。しかもドウロの赤ワインはちょっとブショネ気味で楽しくない。ポートまで辿り着く気力も失せ、「まぁポートなんて酒精強化ワインだからどこで飲んでも一緒だ」と慰めあいつつ、部屋に帰った。ポルトで本場のポートを飲めなかったのは痛いなぁ。

部屋に帰って撃沈。
もうポート酒のお土産もリスボンで買った方がいいなということになり(もしくは明日、ドウロ川沿いドライブのときに醸造所に入って直接買えばいい)、明日は早めにポルトを出立することに。おやすみなさい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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