仮名手本忠臣蔵 七段目「祇園一力茶屋の場」

2007年2月21日(水) 9:28:09

昼の部に行って感動した「仮名手本忠臣蔵」だが、昨晩のご飯の約束が20時半と遅かったので「よし、夜の部の一幕見席に飛び込もう。約束の時間ギリギリまで観てこよう」と歌舞伎座へ行ってきた。終業時に急に思いついて吉右衛門や玉三郎や仁左衛門を観ることができる贅沢よ。4階席だから役者の表情はわからないし花道も見えないが、その名演をまぶたに刻むことは出来る。安いしいいな一幕見席。こんな豪華な配役でもスッと入って座れるし、これからもっと利用しよう。

六段目「勘平腹切の場」には間に合い、七段目「祇園一力茶屋の場」はラストまでなんとか観ることができた。その次の「高家討入りの場」は約束の時間が迫っていて見逃したが、七段目(お目当て)をフルにじっくり観られたのでまぁいいや。というか、討入りの場なんて観ちゃって印象を分散させたくないくらい七段目が良かったのである。歌舞伎の楽しさを心底実感した。

大星由良之助(中村吉右衛門)と遊女お軽(坂東玉三郎)、寺岡平右衛門(片岡仁左衛門)の3人が絡む美しい場なのだが、とにかくこの3人があまりにうまく、ちょっと呆然としたよ。特に玉三郎には驚いた。ここまでうまかったのか!(←何をいまさら) 美しいというより、実に可愛いお軽で、実際にこんな可愛い遊女がいたら岡惚れしちゃうだろうな、と思わせるほど。仕草から声から実に可愛い。斬りつけられた後にぐじぐじぐじぐじ言っている感じが可笑しくて可笑しくて。ちょっとした仕草とかセリフ回しが本当にうまいなぁ。一晩経った今でもくっきり目に焼き付いている。あぁ他のも観たい!

仁左衛門と吉右衛門にも参った。特にキビキビした役を若々しく演じた仁左衛門が格好いい。テレビで観る普通の姿の数倍格好いい。見直したなぁ。他の演技も観たいなぁ。吉右衛門の由良之助も実にいい。艶がある。やっぱ幸四郎より吉右衛門の方がお似合いだ。ラストの方でこの3人が打ち揃ったところなど、あまりの凄さ・華やかさに「時よ止まれ!」と願ったほど。

七段目は華やかだしストーリーも面白い。笑いも随所にあるし、決めのポーズも鮮やかだ。
数人の方にメールで「七段目は本当にいいですよ」と勧められていたのだが、背中を押してくれてありがとう。行って良かった。千秋楽は25日か。七段目だけでももう一度行きたいが…。

感動にボーッとしたまま「鮨しみづ」へ。こういう流れも贅沢である。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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