見島牛のヒレ肉

2006年11月15日(水) 8:24:30

以前食べて大変感心した「見島牛(みしまうし)」をまた食べる機会を得た。「見島牛をいただく会」とは別で。

見島牛は、孤島に純血のままで残された天然記念物の牛で、和牛のルーツと言われている。月に約1頭だけ去勢牛が食肉として市場に出る貴重なもの。その見島牛のヒレ肉となればものすごく希少なのは想像に難くない。1頭あたり少ししか取れないし。

そのヒレ肉をほぼ独占的に仕入れているレストランが都内にあって、昨晩はそこでディナー。つまり普通の人でもそのレストランに行ってオーダーすれば食べられるわけである。ふーん、もっと宣伝すればいいのに、と思いつつ、まぁ需要が増えすぎると困る部分もあるのだろう。

フレンチのコースで、見島牛はメインで出てきた。
以前にも書いたが、見島牛は農耕などに使役している牛なので、筋間線維に脂肪が霜降り状に入り込むらしい。厳しい環境と粗末な食事ゆえに細かく脂肪を溜め込むのだとか。作った霜降りではなく自然の霜降りなわけ。うまそうだよなー。

まぁそんな能書きなど関係なく、一口食べれば「何かが違う」のがすぐわかる。厚切りのステーキだったが、上品で穏やかな中にきっちりと強い香りが隠れていてうみゃい。上顎と舌で挟んでむにゅぅ〜と潰すと肉汁と香りがぶわぁ〜と口中に広がるのである。むにゅぅ〜と潰れつつ押し返してくる感じがなんともはや。柔らかいだけの肉は嫌いだが、この肉はレッドミートの強さを保持しつつとろけちゃう。あぁすまんすまん。

実際にはロースとかの方が香りも旨みも強いとは思うが、このヒレ肉のむにゅぅ〜ぶわぁ〜も捨てがたい。うぅ。書きながら腹減ってきた。見島牛の(今の良さを失わない)増産発展を祈念します。

※ちなみに、見島牛の雄とホルスタインの雌を交配した見蘭牛(けんらんぎゅう)はわりと出回っているそうです。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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