ハウステンボスの中国人・韓国人・日本人

2006年11月 2日(木) 7:28:46

ハウステンボスは日本にいながらオランダ情緒(?)が味わえる場所ではあるが、意外とまわりから中国語や韓国語が聞こえてきてアジアにいることを実感させられてしまう。受付の人に聞いたら「そうですねー、最近では入場者の3割くらいは中国・韓国の方でしょうか」とのこと。長崎空港がソウルや上海とつながっている手軽さもあるのだろう。

ハウステンボス内の高級フレンチレストラン「エリタージュ」で聞いたら、「いえ、当店には中国や韓国の方はほとんど来られません。日本の方だけです。一度だけ韓国の方が団体で来られましたが、中国の方は来られません」とのこと。

同じくナイト・カヌーのインストラクターは、「いやー、中国の人は乗りませんね。中国の人は時間にお金を使うことをまだしないみたいです。お土産にお金を使うみたいですね。まだそういう時代なのではないですかねー。韓国の人はたまに乗られますよ。団体で来られます。でも圧倒的に日本人が乗ります」とのこと。

ワインバー「ヴィノテーク」では、「中国の方は来られません。ワインはいま世界的に中国にものすごい勢いで買いあさられているのですが、ここに飲みにいらっしゃる方はおられませんね。韓国の方はたまに団体で来られます。来られると高級ワインを何本もあけられますね。韓国はいまバブルっぽいのでしょうか?」とのこと。

バラ園の掃除をしてた人は「中国の人は入り口まで来て帰っちゃいますね。韓国の人は花を摘んじゃう方がたまにおられます。日本の人は静かに長く見てくれます」とのこと。

なるほどー。
まぁ国民性もあるだろうし、言葉が通じなくて行動範囲が狭まっている可能性もあるし、ハウステンボスに来る中国人とかはそこそこ富裕層だったりするので一概に言えないが、わりと象徴的に各国の段階を表している気がする。

感覚的に言うと、中国は日本の1960〜70年代な感じかな。快適な時間や思い出にお金を使うよりもモノが欲しい段階。モノ以外にあまり興味を示さない。日本もモノをひとつずつ増やして行くことで成長を実感する時代があった。あの時代な感じ。
韓国は日本のバブル期かそのちょっと後くらい? つまり1990〜95年くらい。成長を実感して贅沢品にどんどん手を出してる時期な感じ。ブランドやらワインやら世界中の贅沢品を買って楽しんでいたあの時代の手触り。ちょっとイケイケ。

いや、日本が両国より進んでいる、ということが言いたいのではなく、日本が今に至るまでに経験し失ってきた貪欲さや活発さが両国にはあるなぁということ。もしくは、日本はいい意味でも悪い意味でも老年期にさしかかっているのだろうな、という実感。
というか、中国と韓国を「日本で言ったら "あの時代"」と捉えれば、彼らとの上手な付き合い方を模索できるかもしれない。日本人は一応経験者ではあるのだから。

ちなみにボクの印象。
ジャージ姿だったら中国人。団体で大声。でもとても明るくてオープン。
カメラと三脚を持ってるのは韓国人。カップルも多い。とにかく写真を撮りまくっている。楽しそうによくしゃべる。
静かなのは日本人。熟年の人が多い。明るいというより穏やかで静か。元気なオバサマ方もいるが、中国や韓国の元気には気圧され気味。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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