せめてプロであれ

2004年12月12日(日) 10:50:49

ボクは紳助が好きである。
ヤンキー漫才のころはそうでもなかったが、まだ売れてない藤原紀香をアシスタントにしていた関西ローカル深夜番組(なんだっけ?)を毎週見て以来ずっとファンだ。あの進行能力やイジリ感覚は天才だと思っている。あまりに程度が低いので言及しなかったが、吉本興業社員への暴力事件については最初からずっと紳助の味方。別に暴力を肯定はしないが、社員の態度があんまりだ。天才がかわいそうである。

だって吉本興業の商品は芸人なのだ。他タレントのマネージャーである彼女は芸人がその才能を発揮することで報酬をもらっている。現場は他ならぬテレビ局。楽屋だとしても芸人にとっては勝負の現場ではないか。芸人はウケなければ商品価値がない。つまり現場ではテンションを最大限にあげている。売れてる芸人は特に。その現場で社員が取るべき行動は「芸人が多少理不尽であっても、そのテンションを最優先すること」であろう。だって商品なのだ。テレビ局の現場では彼はヒトではなく商品なのだ。しかもテンションと芸が保てなかったらすぐ売れなくなってしまう水もの商品。彼女はそれを売って食べている。

商品に最大限のチカラを発揮させるために、どんなタレント事務所のマネージャーも必死である。タレントにおべんちゃらは言うしどんな理不尽でもとりあえず聞く。そういう姿をバカなヤツと軽蔑するヒトもいるかもしれないが、ボクは「プロだなぁ」と思う。ええ、繰り返しますが理不尽な暴力はいけないと思いますよ。でも、暴力的テンションは彼の芸ではないか。そういう商品だ。しかも大ヒット商品だ。それを売っている会社に入ったのだ。せめてプロであれ。プロ意識が持てないなら学生に戻れ。その上で理想を語れ。それなら文句はない。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事