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祇園さヽ木

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京都府京都市東山区八坂通り大和大路東入ル
075-551-5000
18.30〜
日・第二月休
20000円〜


割烹。
予約が取れない店としては京都随一。いまや16席しかないそのカウンターはプラチナ・チケットである。

祇園町北側のわかりにくい場所にあった小さな店から建仁寺近くの一軒家に移ったのだが、わざわざ移る価値がある立地である。訪問した当日は月夜だったが、明かりの少ない八坂通りの坂上に五重塔(八坂の塔)が見え、そこに月がかかる。いまは幕末か、と思えるようなその雰囲気。入店する前からすでに夢見心地気分なので、おいしいものがよりおいしく味わえる感じ。料理人が一度は夢に見るような立地なのだ。

カウンター席は意外とモダン。中央にどんとピザ釜が置かれている(ピザ釜を和食に応用して使っているようだ)。奥には個室もあるようだが、この店の楽しさはカウンターでないと味わえない。是非ともカウンターへ。

18時30分に16席すべてが埋まるまでコースは始まらない。全員が揃っていっせいに作り始める。これは厨房の効率を考えているようだが、実は「一番おいしい状態で饗する工夫」でもある。自分のペースで食べたい人もいるだろうが、ここでは佐々木さんのペースに乗っかって食べていく方が楽しいだろう。

訪問当日はラッキーにも佐々木さんの目の前の席だった。
料理が創られていく過程がすべて目の当たりに見られて楽しい。しかも彼と話したりジョークの連発に笑ったりするのもこの店の味のうちだからである。とはいえ隅の方の席が差別されていることはない。佐々木さん、カウンターを行ったり来たりして気を遣っているので、カウンターの隅の方の席でも十分楽しいだろう。

和を基調としつつ、うまいもんならどんな料理でもして出す、みたいな自由闊達さがここの料理の魅力だ。ピザ釜もそういう姿勢から導入されたものである。
また、高い素材を惜しげもなく出すし(当日はキロ16万円する丹波の松茸だった)、さりげなく使われた器も超高級品(数百万する塗り椀とか)。高いだけでなく、センスも良い。

料理は、シラザ海老とホタテの上海蟹内子ソース、小カブの銀杏ソース、戻り鰹の握り、笹鰈の焼き物あたりが印象に残っている。
あ、それと、丹波松茸とぐじのホイル焼きも。
ホイルを開けた途端、メガネが松茸香の蒸気で曇る。あぁ松茸メガネ。思わずメガネをとって曇った部分を嗅いでしまうような鮮烈な香り。

〆はサンマご飯と栗ご飯。
これは季節ごとに炊き込む素材が変わってくるそうで、それを楽しみに通う人も多いと聞く。特にサンマご飯、最高だった。デザートのパンナコッタもよい。

洗練された伝統の和割烹とは言えないかもしれないが、「確実にうまいもんを、見事にうまそうに出す」という点で実に優れた店。饒舌な佐々木さんの料理の出し方がうまさを倍増させてくれる。
京都の割烹って意外と真面目すぎたりする店が多いのだが、このくらいあっけらかんとうまそうに演出してくれるのは実に楽しいし、再訪したくなる。

割烹というより、佐々木劇場。
あまり小難しく考えず、素直にそれを楽しみたい。


2007年11月訪問。



拡大地図を表示 ※地図上の矢印より東(右)に上っていった左側。

2007年12月24日(月) 12:14:28・リンク用URL

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