トップ > おいしい店リスト > さとなおの好きな店リスト > むろか

むろか

lv3.gif

広島県広島市中区三川町6-3
082-545-8822
17〜23
日祝休
公式サイト


居酒屋。
以前は「無櫓火」と書いていたが、ひらがなにしたようである。店名はご主人の室加和孝さんの名前と「無濾過」を掛けてつけたようで「濾過せず、素材の味をそのまま味わって頂きたいという想いがあります」と公式サイトに書いてある。

広島だから我が家からは遠い。でも何度も行ってみたくなる店である。
その理由はまずお酒。「造り手の顔が見える厳選された酒蔵から仕入れたお酒を、完璧な保存状態かつ最高のタイミングで、料理に合わせて、しかも安価に客に給する」という思想が徹底していて、客は間違いなくおいしい酒にありつくことができる。しかも超レア銘柄も分け隔て無く一杯500円程度という異様な安価。他店の値付けを知っている人は腰抜かすような安さだ。

ただしこの思想は「銘柄を客が指定できない」という不自由さにもつながっていて賛否両論分かれるかもしれない。
つまり、「日本酒を」「焼酎を」とかオーダーし、銘柄を指定しようとしても指定できないのである。ご主人が銘柄を勝手に決めて出すシステム。そのかわり、保存状態や季節、タイミングなどを考えて最高のものを出してくれる。これは店側にとって効率的な出し方でもあるので当然値段も安くなる。

よく日本酒の品揃えを売りにしている店があるが、そういう店の弱点は「どの酒も抜栓してしまうので酸化が進んだり保存が悪くなったりする」こと。この店ではそういうことはやめて、「店を信用してもらって最高のものを最高の状態で出そう」ということである。
当初は「店の商売に乗せられる」と警戒する客もいたらしいが、いまではこのシステムが逆に人気になっていると聞いた。ボクも素直に従ったが、とてもおいしい思いが出来た。すばらしい。

なによりも安く飲めるのがいい。
他店だと一杯1800円とっているようなレア日本酒でも500円。
別に高いままでもいいのに、この店はちゃんと安くする。造り手がつけた値段を重要視するからだ。造り手はレアだからと言って高くしているわけではなく、料理店が勝手にプレミアムにしているだけ。それに投ずる一石であるようだ。

この店の酒が素晴らしいのはこれだけではない。
事情があってここでは書けないが、確固たる思想に裏付けられたとてもおいしい飲み方で提供してくれる。
これがね、うまいんです。その酒が本来持っている香りがそのまま鼻に立ち上ってくる。焼酎のあとウィスキーの「余市」をその飲み方でいただいたが、これには絶句。香りも味もストレート以上。これがあるならロックなど二度と飲まない。

生ビールも素晴らしい。
アサヒのスーパードライなのだが、この銘柄をあまり好きではないボクも「ちょっと別物」に感じた。フィルターをこまめに掃除し、タンクごと冷やし、リーデルのビール用グラスを使い、と、いろんな手間をかけているそうである。

さて、酒の話ばかり書いたが、こういう店が料理がおいしくないわけがない。

実は初めて訪問したときはわりとカジュアルな居酒屋だったが、その後改装してメニューも変わった。
初回のときはメニュー数も多く、骨付き地鶏の一本焼きやポテトサラダ、漬け物、サラダ、奄美大島の鶏飯(けいはん)など、美味だった。ただ、改装して、「創作料理系おまかせコース中心」に変わったのである。

たぶんこれは上に書いたお酒の考え方といっしょである。
そのときおいしいものを、一番おいしい状態で提供するために、「客本位」ではなく、あえて「店本位」にしているのである。そのやり方でお酒も安くなっているわけだが、料理もいっしょ。なんと、おまかせコースが3000円である。3000円!

で、この3000円の質と量がすばらしい。
とても3000円とは思えないのである。この料金でカウンターに長時間陣取られて、儲けは大丈夫なのかなぁと心配になってしまう。驚くべきコストパフォーマンスだったなぁ。東京なら普通に6〜8000円は取る。

ご主人の蘊蓄もいろいろ面白い。忙しい最中、いろんな話をしてくれたが、とても面白かった。なんか「イイモノを伝えていくのがうれしくてたまらない」といった風情。こういう人がやっている店だ。もっともっといい店になるだろう。

すでに名店だが、どこまでいい店になるか楽しみだ。
そういう意味で、冒頭に書いたように「何度も行ってみたくなる店」なのである。


2008年9月初訪問。2010年1月再訪。



大きな地図で見る


2008年10月12日(日) 21:41:48・リンク用URL

ページの先頭に戻る

メニュー

Follow satonao310 on Twitter @satonao310

satonao [at] satonao.com
スパム対策を強化しているので、メールが戻ってきちゃう場合があります。その場合は、satonao310 [at] gmail.com へ。

ページの先頭に戻る

Google Sitemaps用XML自動生成ツール