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酒盃

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秋田県秋田市山王1-6-9
018-863-1547
17〜23
日休


居酒屋。
秋田で日本酒を楽しみたいなら必訪の名店だと思う。

古民家を改装して使っているような店内は黒くくすんで趣があり、なんだかとても落ち着ける。
玄関で靴を脱いで上がるのだが、全体にほの暗く、そして清潔。凛とした空気が漂い、空間全体、ちょっと居心地悪いくらい完成度が高い。そのうえBGMは静かなジャズ。なので「わいわいと居酒屋で楽しもう」と思って来店した人はびびるかもしれない。ここは「酒を楽しむ店」というよりは「酒を味わう店」なのだ。

50種類以上の地酒が最高の状態で保存され、料理メニューも酒が進む系ばかり。
坊主頭に作務衣のご主人はニコヤカではあるが、どこか近寄りがたい雰囲気を醸し出す。カウンターに座ってご主人を前にしても、話しかけるのにちょっと勇気がいる。知ったかぶりをせず素直に日本酒の感想などを言うとニコヤカに応えてくれるが、ちょっとでも半可通を気取った会話をするとすぐ見透かされる。そんな感じ。ただ、遅い時間になるといい感じに日本酒が入って、とても明るい感じになる。そういう意味では、早い時間より遅い時間に訪れた方が楽しい店かもしれない。

ただ、決して気むずかしいご主人というわけではない。秋田の酒を愛し、それをおいしく飲んで欲しいという情熱が一挙手一投足に感じられてボクは好き。たぶんご主人の作り出す流れに身を任せてどんぶらこと気持ちよく乗ってしまうのがこの店を楽しむコツなのだろう。

料理は、まず6種の小鉢がお盆に載せられた突き出しが素晴らしい。酒が進むものばかり。
ハタハタの飯寿司や燻りがっこ、比内地鶏、きりたんぽやしょっつるなども厳選されて揃っている。どれも美味。どこか他の料亭に行って食べなくても、この店ですべて秋田の郷土料理を味わえる感じ。しかも日本酒が最高のコンディションで料理と合わされるのだ。文句なし。

また、秋田名物の貝焼き(かやき:一人前の鍋料理)がちゃんと貝殻を使って給されるのがうれしかった。
他の店でも「かやき」を食べたが、たいていは一人用鍋を使ったものだった。ここのは語源通り貝を使う。

酒は「半合おまかせ」というコースがあり、少しずついろんな地酒を試したい人には打ってつけ。
ちょうど冷やおろしの時期に行ったのでどれもこれもおいしかったし、秋田でしか流通していないような小さな蔵のものも多くあって実に楽しかった。ボクはこの店で「刈穂 六舟」「酔楽天」「まんさくの花」「飛良泉」「雪の茅舎ひやおろし」「やまとしずく」「出羽の雫」「天の戸 Land of Water」「天の戸 黒」など、いろんな銘酒を知った。

こういう日本酒の店は、どこかベタッとした距離感の店が多いが、この店は素っ気ないくらい客観的だ。求道的、かつ、ある意味都会的なあっさりした距離感。ボクにはこの距離感が気持ちよかった。秋田っぽい店かと言われるとたぶん違う。もう少し都会っぽい距離感だ。だから好き嫌いはあるかもしれない。でも、いずれにしても、秋田の地酒を味わうなら、日本有数の名店と言える。

ちなみに店員さんが秋田美人だった。見惚れるくらい。
そういう意味では秋田っぽいか(笑)。ほの暗いあの空間。また行きたいな。ずっとあるといいな。そう思った。


2008年10月訪問。11月再訪。



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2008年11月02日(日) 18:15:03・リンク用URL

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