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慶楽

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東京都千代田区有楽町1-2-8
03-3580-1948
11.30〜22(土〜21)/日休


中国料理。
創業30年以上の古い広東料理の店。有楽町の線路脇の本当に普通の街場中華っぽい店だが、なかなかどうして隠れた実力店である。

高級食材を使ったものとかよりも、日常っぽい料理に凄みを感じる。炒め物とか煮物とか、とにかく普通の店にあるような普通のメニューがどれもうまい。普段使いしたい名店だ。
サービスも良い。いや、良くはないけど、なんとなく家族的なタメ口サービスで、それが(慣れると)なんとも気持ちよい。昼でも夜でもちょっと通りかかると入りたくなる。

さて、ここからはボクの極私的な趣味になるが、この店のメニューで特にボクが好むのは「ラーハン」である。

ラーハン?
そう、ラーハン。
いったいラーハンとは何なのか。実はこれはボクが個人的に名付けたメニューである。正確には「上湯炒飯」(1000円)という。この店に来たら是非それを試して欲しい。スープにチャーハンが入った得体の知れない料理が出てくる。それをボクは心の中で「ラーハン」と呼んでいるわけだ。勝手にそう呼び出してもう10年近くになるだろうか。

2004年、マルハから「ラーハン」というカップ麺が出されたようだが(売れたのかな…?)、それが出る前から、ボクはこの店のこのメニューを「ラーハン」と呼んでよく食べに来ていた。カップ麺のそれはラーメンのスープにご飯を入れたものなのだが、この「上湯炒飯」はチャーハンを入れる。しかも別にラーメン・スープではなく、チャーハンについてくるような中華スープに混ぜるのである。

でもね、ホント、まさに「ラーハン」という感じなのだ。
なにしろラーメン丼に入って出てくる。丼になみなみ入ったスープ。んでもって中にドワーーッとチャーハンが沈んでいるのである。そう、炒めたメシが沈んでいるだ。聞いた感じ脂っぽそうだがそうでもない。意外とあっさりしていて胃にも優しく、二日酔いでも食べられる。チャーハンがいい感じにスープを吸ってまた違う妙味になっており、実に後をひく。広東ではお茶漬け代わりにスープチャーハンを食べるというが、さもありなんと納得する味である。

また、これをオーダーすると面白いことが起こる。周りの客でこのメニューを知らない人はみんなギョッとするのだ。隣のテーブルに座ったサラリーマンとかが「なんだあの不思議な食べ物は!」とか目を丸くする。そんでもってボクがいかにもうまそうに丼の底まできれいにすすると、彼は心の中で「次はアレにしよう!」と決める。表情でわかる。そうやってこのメニューはこの店で広がっていったのだろう。「あの、スープにチャーハンを入れたようなやつ、ください」とビジュアル的な説明でオーダーする人は、たぶんこの店でこれを目にして驚いた人だ。

小さい頃、ボクはチャーハンについてくる中華スープが大好きで、親に隠れてチャーハンをスープに浸したりしていた。ボクがこのラーハンを大好きなのは、そういう幼児体験もあるのかもしれない。スープに浸したチャーハンはなんというか「子供の頃の夢」を実現させるような禁断の味なのである。

あ、ちなみに、「ラーハンひとつ!」と頼んでも通じない。「スープチャーハン」とか言わないと通じない。ラーハンはボクの造語なので、あしからず。

95年頃初訪問。再訪多数。


慶楽
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2006年08月04日(金) 19:13:29・リンク用URL

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