またしてもNY出張(13)ブロードウェイの吉野家

2004年2月19日(木) 2:33:44

そういえば昨晩、観劇後レストランが開いてないのもあってブロードウェイの吉野家に行ってみた。
BSEで日本では食べられない貴重な牛丼♪ ネタもあるけど、吉野家、と頭に浮かんだら急に食べたくて仕方なくなってきたのだ。

意外なことに店内はマクドナルドみたいな造り。作りつけの小テーブルが並ぶ中、カウンターに並んで牛丼を受け取る形式。まぁマクドナルド形式を連想していただいて間違いない。なんか調子が狂う。やっぱ座ってすぐ出てくる感じじゃないとねぇ。店内で食べる人もテイクアウト用の容器(ビニールっぽいペラペラのやつ)で食べるのもなんだかな。箸じゃなくてフォークだし、紅しょうがはテーブルに置いてなくカウンター横まで取りに行かないといけないのも調子が狂う。

並が$3.79(435.85円;1$=115円)だからかなり高めだけど、マンハッタンの諸物価から考えるとまぁまぁ安い印象かな。日本より量は多い。特に牛が多い印象。味は全体に薄い。フォークなのでかきこめないのも味を薄くしている感じ。ただ、日本の吉野家に漂っている独特の匂いがここにはなく、牛丼も変な臭み(うまみとも言う)がなかった。あっさり牛丼。アメリカ人用に少し変えているのかもしれないが、あのギトギト感をカラダが求めていたので少し不満足。

またしてもNY出張(12)「Avenue Q」サイコー!

2004年2月18日(水) 14:08:51

「Avenue Q」、最高だった。
まいったな。セサミストリートばりのパペットと人間の共演なんだけど、これがまたよく出来ているのよ。瞠目するくらい。技術的にも歌的にもテーマ的にも。人種差別やら同性愛やら不況やら人生の目的やらを軽快に料理して実に温かく豊かな気持ちにさせてくれる。わりとエッチなのも面白い(人形同士のSEX場面も出てくる)。んでもってまわりのアメリカ人たちは最初から最後まで大笑い。英語がもっと聞き取れたら面白かっただろうなぁ。
ブロードウェイに行く方は必見。「hairspray」とどっちかと言われたらどうしよう。うーむ。無理に二日作ってふたつとも行って欲しいぞ。ボクはもう一度行けるとなったら、6:4でヘアスプレイだけど、それはJennifer GambateseやHarvey Fiersteinをもう一度観たいからという理由だし。

あとはクリストファー・プラマー(あのサウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐)が出ている「リア王」を観ようかなと思っているが、これらの再見に走ってしまうかもしれない。どうしようかなぁ…。

帰りは深夜の地下鉄で。いやはや安全。こうして毎晩ひとりで地下鉄とかで出歩いているとなんだかNYに住んでいるような錯覚すら覚える。

またしてもNY出張(11)「ジャン・ジョルジュ」

2004年2月18日(水) 6:34:48

NY在住の方(何度かメールをやりとりした読者。初対面)と「ジャン・ジョルジュ」のランチ。
昼とはいえやっとジャン・ジョルジュの本拠地に行けた。味付けはヘルシーでとってもBright。大ざっぱに言うと柑橘系さわやか味なのだ。なかなか楽しい。

「NYも東京なみに安全になりましたねぇ」と話したら「いえいえ、東京以上ですよ。東京の方がずっと危ない」と。そうだよなぁ。昨日も真夜中ほっつき歩いていたけどどこも怖くなかった。その後、ここ数年でいかに日本語がNYに浸透したかについて話す。スシ、サケ、アニメ、マンガ、ゲーム、カラオケ、ゼン、スモウ、カンジなど、文化自体が実に普及してきているので(それはもう驚くほど)、日本語自体も浸透が激しいのだ。寿司屋でもHamachiとか魚名が日本語で書いてある。昔は英名で書いてあったのに。

というか、本格フレンチの「ジャン・ジョルジュ」のワインリストのWHITE WINEのすぐ上にSAKEがあったのも驚きだ。他の酒類は書いてないのに。つまりいま、日本はお洒落なのだな。サブカル的ではあるにせよ。

またしてもNY出張(10)「シカゴ」つまらん

2004年2月17日(火) 14:09:37

今日はアメリカでは祭日。なのにスタジオの人々はこの仕事のためにみな出勤。すまんすまん。
カラダを小さくしてボクも朝早くからスタジオイン。昼飯も出前とかとって缶詰状態でシコシコやってたらいつの間にかあっという間に夜7時。お?終わりそうだな、間に合うかな、と急いでTimeOutをめくってブロードウェイを調べ、急遽ひとりで「シカゴ」を観に行くことにした。月曜でやっているところが少なかったのと、まぁ基本としてこれは観ておこうかな、と。

結果的に言うと、まぁまぁレベル。悪くはないが良くもない。10年に一度のブロードウェイ代表作と言われているけど、なんか不完全燃焼で終わってしまった。主役を含めてキャストがどんどん変わるので、今のキャストがハズレなのかもしれない。ロキシー役(Gretchen Mol)とか下手だったし。でも、基本的にフォッシーで面白いと思ったことがないので、これはもうフォッシーとの相性かも。

久々のアンバサダー・シアター(前は何観たんだっけ)は相変わらず狭くて急勾配。普通に座ると膝が前のヒトの背中を突くのでとても苦しい姿勢になる。それもあったのかも。でも「hairspray」も姿勢苦しかったけどあんなに楽しんだ。あぁヘアスプレイ、もう一度観に行こうかな。ああいうのでいいんです、ボクにとってオン・ブロードウェイは(といいつつ、明日の夜は「AvenueQ」のチケットを押さえてあるんだけど)。

またしてもNY出張(9)カーネギーホールでブロムシュテットのブラームス一番

2004年2月16日(月) 8:41:02

カーネギーは思ったより普通で、どこかアメリカの田舎のホール的雰囲気が漂っている。
素朴なのだ。ボリショイ劇場やパリ・オペラ座的重厚さと比べるとアレレなのだが、これはこれで微笑ましくて親密な感じ。なにより幾多の名指揮者やオケ、ジャズやロックの名演と空気感を共有できたのがうれしい。そうか、ここがカーネギーなのだな。

一番高い席(それでも$110。日本では考えられないくらい安い)だったので2階のボックス席。雰囲気よし。客層よし。天井が高いので音が少し上に行ってしまうが気にするほどではない。

コンセントヘボウの演奏は優しく柔らかく丸い。ここまで柔らかいジュピターを聴いたのは初めてかも。
うわーと思っていたら、編成を増やした次のブラームス第一番がすごかった。ジュピターが前座に思える出来。激している心の奥に常に微笑みをたたえているような音の表情がすごい。ブラームスがとても良いヤツに思えてくる。重厚なのにどこか優しい。弦の響きが滑らかで絹のようなのも理由かもしれないが、こんなに優しい気持ちになれるブラームスは初めてだ。聴き慣れたミンシュ版とは明らかに別物。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。