人形浄瑠璃 文楽「通し狂言 絵本太功記」

2007年5月14日(月) 7:50:01

年末にやった講演の関係でお知り合いになったある先輩の有り難いお誘いを受けて、夫婦で人形浄瑠璃 文楽「通し狂言 絵本太功記」の第二部を観てきた(於:国立小劇場)。

観たのは「六月七日 杉の森の段」「六月九日 瓜献上の段」「六月十日 夕顔棚の段・尼ヶ崎の段」「大詰 大徳寺焼香の段」の計五段。
太功記(太閤記)と言いつつ主人公はほとんど光秀で、本能寺の変の前の日を六月一日として、六月十三日まで基本的に一日一段で、光秀が秀吉に討たれるまでを描いている。昨日観た十段目の「尼ヶ崎の段」は、俗に「太十(たいじゅう)」と呼ばれているらしい。太功記の十段、ね。「絵本太功記」といえばこの十段目を指すほど有名な段らしい。

実はちゃんと文楽を観るのは初めて。
いきなり4時間半の長丁場なんて「ムリ!確実に寝る!」と思い込んでいた。

Frankie Valli & The Four Seasons

2007年5月13日(日) 9:22:22

5月末のNY行きが近づいてきて、ブロードウェイのチケット取りなど最高潮。

去年のトニー賞ミュージカル作品賞をとった「JERSEY BOYS」のチケットが取れたので、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズを予習のために順を追って聴いている。聴いているのは「In Season: The Frankie Valli and the 4 Seasons Anthology」。ベスト盤ではこれが一番まとまっている。

「JERSEY BOYS」はフォー・シーズンズの歴史を追ったミュージカルで、いわゆる "ジュークボックス・ミュージカル" と呼ばれるジャンル。まぁ「マンマ・ミーア!」や「ムーヴィン・アウト」みたいに "ストーリーと関係なく特定アーチストのヒット曲を多数使用する" ものではなく、フォー・シーズンズのヒット曲を使いながらフォー・シーズンズの結成から今日に至るまでを追っていくので厳密にはジュークボックス・ミュージカルとは言えないのだけど、いずれにしてもヒット曲を熟知しているかいないかで当日の楽しさが激変するのは確か。客席は大盛り上がりになるらしいし。

武蔵小山「イリッサ」

2007年5月12日(土) 19:12:08

武蔵小山の「イリッサ」に行った。チュニジア料理店。

駅前ながらも場末っぽい飲屋街にポツンとある、手作り感漂う小さな小さなレストランで、チュニジアから来日したメリティーさんという若い女性がひとりで切り盛りしている。味もたいへん良かったが(原宿「ハンニバル・デュー」より上かも)、なによりもこのメリティーさんがいい。彼女のお人柄と夢と愛情が店の中に溢れている。料理をいただきながら、なんだか胸が熱くなった。

2004年の浜名湖花博にはチュニジア・ブースがあり、そこで料理を作るシェフを決めるためにチュニジアで料理コンテストがあったらしい。結果それはとても倍率が高いコンテストになり、100人以上の候補者が集まったという。メリティーさんはその高倍率を見事勝ち抜いて来日し、そこで料理を作り続けた後、原宿の「ハンニバル・デュー」でシェフを務め、昨年末に独立してこの店を開いたのである。腕も確かだが、なんというか、遠き異国でたったひとり、チャレンジを繰り返して着実に一歩ずつ夢を実現していっている姿に感動する。

アイン・ランド!

2007年5月11日(金) 6:57:29

アイン・ランドの「水源」が強烈に面白い。
二段組み1000ページという驚異的に分厚い本。数年前にメールで強く勧められて買うには買ったが(5000円!)、ボクもその分厚さにびびって買ってから数年おきっぱなしだったのだ。が、いざ読みはじめたら止まらない。止まらないというか、衝撃を受けることばかり。実はまだ半分しか読んでないのだが、すでに呆然としている。こりゃすごい。

アメリカでは1943年に発売された古典で、累計700万部超。「アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100」の第2位にランクされているらしい。著者のアイン・ランド(女性)に魅入られた人のことを「ランディアン」とか「ランドロイド」とか呼ぶと言う。どうしていままで邦訳されなかったのか不思議すぎる本。日本初訳が2004年だ。この本に古典特有の(源氏物語的な)とっつきにくさがあるのならわかるが、とっつきにくさはほとんどなく、古さも全く感じさせない。ストーリーは手に汗握るし、主題も普遍的で瑞々しい。どうしてこんなに長く翻訳されなかったの?

まだ半分しか読んでないくせに熱く語るのも変なのでこの辺にしておくが、はっきり言って「20代で読みたかった」。ロマン・ロランを読まずして何の20代か、と言うのと同じ意味で、アイン・ランドも人間の精神が出来上がる時期にじっくり向き合っておくべき作家である。まぁ、でも、贅沢は言わない。生きているうちに読めてラッキーだ。ありがとう。そんな気持ち。あぁ続きがまだ400ページもあると思うだけでほんわか幸せな気分になる。読み終わりたくないなぁ。

酒が悪いんじゃねぇ〜

2007年5月10日(木) 8:02:34

「カラダに触らない整体」に行った効果かな、とも思うのだが、酒が欲しいという気持ちがパタッとなくなった。おとといまであんなに「あぁ飲まないとやってられん!」とか思っていたのに。でも今日も明日も飲む予定が入っているのであっさり戻っちゃう予感。どうなるかな。

というか、ここ1年、めっきり「酒を飲んだ翌日」がダメになった。
45歳ってそういう境目なのかも。二日酔いになるほど飲んでなくても、なんとなくスッキリしない。そういえば先輩が「25歳、35歳、45歳と、酒がガクンガクンガクンと弱くなる」と言っていたっけ。実感としてわかるな。以前は一晩にバーボンを1本半とか普通に飲んでいたけど、いまは3/4本飲めればいいほうだろう。いや、そんなに飲むと翌日だるい。1/3本くらいでやめとかないと翌日に響く。んー、調子によってはそれでも翌日ダウンかも。

困ったことに、妻の優子は年々酒に強くなっている。
13年前(結婚前後)は少し飲んだら真っ赤になってダウンしていた。チーズを深掘りするに従ってワインにのめり込み、ワイン講座をカルチャーセンターで持つようになるに至って、今ではずいぶん飲めるし毎晩のように飲んでいる。ボクが飲まない日でもひとりでワイン飲んでいる。下り坂の夫と上り坂の妻。あと8年したら娘も参入してくる。そのころ一番弱くなってたらイヤだな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。