私は風
2007年11月14日(水) 8:21:42
昔ボクを担当してくれて、いまは週刊誌の現場に異動したふたりと、3人で鮨。
ひとりは「沖縄上手な旅ごはん」の単行本を一緒に作ったYくん。もうひとりはそれを引き継いで文庫化してくれたNくん。10歳以上若いふたりなのだけど、もうつきあいも長いので超気楽。週刊誌の大変さをいろいろ聞きながらサクサクと食べる。
週刊誌記者として他人を厚かましく取材しなくちゃいけなくて、他人の家のベルとか押しに行かなくちゃいけないんだけど、そのときにiPodで「ロッキーのテーマ」を聴いてから行く、とYくん。
ベタすぎる選曲だ〜と責めてるうちに、いつの間にか「自分がライブを開くとしたらどういうセットリストか」という話に移行。YくんもNくんも熱心なロック・ファンでその造詣は相当深い。そのわりに1曲目はわりとベーシックで、Nくんは「ハイウェイスターから行きますね」、Yくんは「マシンヘッドですよ」。ディープ・パープルなのね、やっぱし。
かく言うボクはやっぱ「デトロイト・ロック・シティ」からだなぁ。ゆずれんなコレは。その後、2曲目はなんだ、3曲目はなんだ、アンコール前のラストはなんだ、アンコールはなんだ、と盛り上がる。
じゃ、日本の曲でライブするならなんだ、となり、達郎はどうだ、パーソンズはどうだ、斉藤和義はどうだ、やっぱカルメン・マキ&OZの「私は風」は外せないだろう、とか叫んでいるうちに、なぜか中森明菜は「スローモーション」が最高だという思いも寄らぬ大団円を迎え、お開き。典型的な酔っぱらいの展開ですな。
村田靖夫さんのこと
2007年11月13日(火) 7:30:44
建築家の村田靖夫さんが亡くなった。
まだ62歳。なんともったいないことか。そしてとても悔しい。というのも、いま住んでいる家を設計してくれた方なのである。
あれはもう10年近く前かな。先祖からの小さな土地に二世帯を建てるとき、ボクは「新建築住宅特集」などの雑誌を数年分見まくって「住みたい家」を探した。いくつか「いいなぁ」と思える家が見つかった。逆に言うといくつかしかなかった。そしてそのほとんどが村田靖夫さんのものだったのである。
彼の建築はシンプルで飽きが来なくて余計なことをしない。いかにも「作品」って感じの家ではなく、どこか謙虚な作りの家なのだ。しかも中庭のあるコートハウスを得意としており、都会型のプライバシーが確保される。とても好みだった。
自分の中が拡張されるような感覚
2007年11月12日(月) 7:27:16
第一回脱稿した原稿、金土日と3日間触れずに過ごした。
入り込みすぎていて良いのか悪いのかわからなくなっているから少し離れるのはイイコトだ。視野狭窄に陥っていたしな。その間、何人かの先輩・後輩に原稿を読んでもらっている。本を出す前に他人に読んでもらうことは滅多にないのだが、本業の本なのでいろんな職種の人に読んでもらって、よりわかりやすくしたいと思う。
一方11月は、少し本を読んでいる人に話すと「えええええ!」と叫ばれるような仕事を受けてしまっていて、その〆切が月末にある。ある文庫本の巻末解説。その文庫の著者が…。嗚呼…。視野狭窄どころか思考停止だ。いつ、どんなタイミングとテンションでロケット噴射して書くか、それにかかっている。量的にはたぶん一日で書けるんだけど、そのキッカケというかロケット噴射タイミングを探すのに三週間は丸々かかる感じ。読み込まないといけないし。つか、あとたった三週間の間に「その日」が来るのかどうか。来なかったらどうしよう…。すでに冷や汗。
でも、負荷がきつい原稿を続けている余録もある。
他の原稿が楽に思えるのだ。以前「きっついなぁ」と感じていた原稿が「こんなのサッとやっちゃおう」と変わってくるのが面白い。自分の中が拡張されるようなこの感覚はいくつになってもなかなか楽しい。そうやって自分拡張するために「えええええ!」と叫ばれるような仕事を受けた部分は確かにある。でもやっぱり後悔。ヤバいったらない。
歌うたいのバラッド
2007年11月11日(日) 12:00:03
食事を一緒にした人に斉藤和義の「歌うたいのバラッド」が良いと聞いた。
斉藤和義は「歩いて帰ろう」がとても好きで一時期はボクのテーマソングであったくらいなのだが、なぜか「歌うたいのバラッド」は知らず、iTunesで早速買ってヘビーローテーション。
iTunes Music Storeではなぜか日本の曲を買うことが多い。
基本的に曲はRAW DATA(アップルロスレス)でハードディスクに入れておくので、MP3のiTunesは試聴気分で買う。だからわりと手軽にちょくちょく買う。最近買ったなかで良く聴いているのは「1/6の夢旅人2002」(樋口了一)(←「水曜どうでしょう」のテーマですな)、「ここにいるよ feat.青山テルマ」(SoulJa)、「Water Me」(BONNIE PINK)、そして、一十三十一(ひとみとい)やらスガシカオやら山下久美子やら越路吹雪(なぜ!)やらのアルバム。もしくはその中の一曲。
そういえば、イーグルスの28年ぶりの新譜(ライブ除く)が出ているけど、曲タイトルの邦訳がひどすぎて笑う。というか情けなくて泣ける。特にこれ。「Center of the Universe」が「宇宙の中心で愛を叫ぶ」だって。頼む。もう少しリスペクトしてくれ。というかもう邦訳はなくてもいい時代ではないか?
年に一度のワイン会
2007年11月10日(土) 9:47:02
年に一回、11月くらいに岡山からお客さんを招いたワイン会がある。今年もその季節。昨晩は「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」にて。「オ・コション・ローズ」があったのと同じ場所なんだけど、改装してずいぶん感じが変わった。思い出がある店が跡形もないというのはやっぱり寂しい。自分の人生の大切な数時間が消しゴムで消されちゃった感じ。そういう意味でも「長く続ける志がある店」、そして「長く続いている店」がボクは好きなんだろうな。まぁいろんな事情があるだろうから責めるわけではないんだけど。
昔はワイン会って山ほど参加していて、ワイン日記もマメにつけていたのだけど、もうあまり造り手とかパーカーとかセパージュとかこの頃ほとんど興味なくなっちゃった。ワインを楽しむ最低限の知識はあると思うけど、それ以上くわしくなるつもりがあまりない。信頼できる酒屋さんやレストランに任せて楽しくおいしく飲めればそれでいい。その辺基本的に肩の力が抜けたなぁ。幸い奥さんがワインの資格を持っているので、何か困ったら彼女に聞けばいいし。
でもこのワイン会は古い知り合いばかりで、みんな異様にくわしいしよく飲んでるけどひけらかさないタイプ。気楽に参加できて良い。「どうも〜、1年ぶり〜」って感じで自然に始まる。みんな一本ずつワインを持ち込むのもこの会の特徴。ボクは昨日は「Gewurztraminer 2001 Gerard Schueller」を持ち込んだのだけど、これが我ながら絶品だった。イケムの香りなのに味はすっきり辛口。「佐藤さん、3年前も同じ造り手のリースリング持ち込みましたよね」と安師範の指摘。うわ、さすがなご記憶! あのリースリングもしみじみ良かったっけ。
