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さとなおの行った店リスト 海外
ヨーロッパ
ヨーロッパの行った店リストです。【現在78軒:09年5月更新】
ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、オーストリアなど、資料紛失のため書けてないレストランがいろいろあります。特にドイツとイタリアはちょっと残念…。
全体的にちょっと古くなった情報も増えてきました。
古い日付の情報については参考程度にした方が無難だと思います(閉店なども確認できないことが多いので、訪問する際は電話確認してください)。
なお、アメリカやアジアなどは「海外の行った店リスト」をご覧ください。
【エリア索引】
イギリス
- Mumtaz(ロンドン)

071-723-0549/4-10 Park Road, London
インド料理。ロンドンではちょっと有名な店らしい。気楽に来られる店ではないから(ちょっと値が張る)平日は空いているという。日本なら接待族が平日を占拠する感じだろうが、ロンドンでは逆に「高い店は休日に混む」らしい。家族にお金をかけるのだな。インテリアは植民地風でたいへん美しい。味はまぁまぁ、かな。タンドリーチキンがうまかった。94年4月。 - Scalini(ロンドン)

071-225-2301/1-3 Walton st. , London
イタリアン。94年現在、ロンドンでも一番のイタリアンと評判をとる店だそうだ。店の感じも活気も抜群。ハロッズの裏手のチェルシーあたりというロケーションもいい。夜更けるとオーナーが生アコーディオンを弾いたりして盛り上がる。味的には、ゴルゴンゾーラのパスタに惚れました。うまい。ドーバーソールのグリルもまぁまぁだったな。すげーうまいってわけではなかったけど、ロンドンだってなかなかやるじゃんな店だった。94年4月。 - ZEN(ロンドン)

071-794-7863/83 Hampstead High St. , London
中国料理。日本人が多く住み、賑わい方も原宿的なハムステッドのハイストリートにある店。旅を3週間続けたあとでの超久々のしょうゆ味だったせいもあるけど非常においしく感じた。わりと賑わっているしお洒落な感じ。地元では人気の店らしい。ヌーベルシノワ系。だから量的にも日本人でも大丈夫。94年4月。 - Nachos(ロンドン)

081-944-8875/36 High St. Wimbledon Village, London
メキシカン。ウィンブルドンにある。たいへんな賑わい。ナチョスうまし。ファジタうまし。タコスもうまし。雰囲気におされてなんでもおいしく感じる。ただ、学生の店らしく大人には落ち着かない造り。まぁ日本人は若く見られるから馴染むけど。94年5月。 - Cliveden(ロンドン近郊)

0628-668561/Taplow, Berkshire, SL6 0JF
ホテル。ロンドンから車で40分くらい。テームズ川沿いのタプロウにあるクリブデンはイギリス唯一の5つ星ホテルらしい。まず敷地がすごい。お城みたいな本館が300個くらい入ってしまいそうな敷地はとてもじゃないが一日で歩き尽くすのは無理。すべてがナショナルトラストにより保護されているらしい。馬を貸してくれるので乗れる方は乗馬して回るといい。歩いて回っても気持ちいい。テームズを貸し切り船(執事付き)で下るランチピクニックもすばらしい。施設自体も最高レベル。お城みたいにでかいのだが、部屋数は20もないくらい。その上、とにかく体験したことがないくらいのサービス。目も手も行き届いていてすべてに溜息レベルだった。本格的なアフタヌーン・ティーも良かったが、ミシュラン一つ星の「Wald's」というダイニングもまぁまぁ。ちょっと全体に濃い味だがさすがなもの。泊まった部屋(Henry James)もあらゆる面で最高。値段は一泊375ポンド。高いといえばド高いけど、一生に一度くらいいいんじゃないかと納得するレベル。94年5月。 - The Manor House at Castle Combe(コッツウォルズ)

0249-782159/Castle Combe, Chippenham Wiltshire
ロンドン西部、コッツウォルズ地方にある宿泊兼ディナー。特に宿泊はオススメ。ここカッスル・クームはコッツウォルズの中でも「もっとも中世の面影を残している街並み賞」を何度も取っている村。村自体がもう本当に中世なのだが、その中でも1664年に建てられたその荘園館(マナーハウス)に泊まれるのは希有な経験だ。部屋は非常によい。ディナーはタイ着用だが、雰囲気がいい。ただし料理は濃すぎる。閉口するくらい。薦められてイギリス産の白ワインを飲んだが、これは…。ちなみに、夜中に宿を抜け出してカッスルクーム村に出ると、まるで中世の夜そのままなのでオススメ。街灯もなく、月明かりだけ。街並みは中世のまま保存してあるし、いまにも昔の人が現れそうである。94年4月。 - Bruno's(スコットランド)

03397-55346/34 Victoria Road Ballater, Aberdeenshire
イタリアン。スコットランドはアバディーンから川沿いに西へ走ったバラターにあるリストランテ。飛び込みで入ったが、家族的でにこやかでしかもまぁまぁおいしいめっけもの。とにかく親切で温かい。帰りにゲスト帳にサインしたら本当にクリスマスカードを送ってきたし、ミニチュアボトルのお土産までくれた。なんていうことのない店だが、やけに思い出深い一店。94年4月。 - Harbour View Seafood Restaurant(スカイ島)

01478-612069/7 Bosville Terrace, Portree, Isle of Skye
シーフード。ポートリーにある小さなレストラン。スカイ島で捕れた魚を中心に素朴で豊かなシーフード料理が味わえる。シーフード・チャウダーやオイスターなど、標準的でわりといい味。パスタはもうひとつ。店名通り港が見え、雰囲気もとても良い(可愛い)。94年4月。 - Chikako's Japanese Restaurant(カーディフ)

0222-665279/10-11 Mill lane, Cardiff
和食。ウェールズの首都とはいえイギリス全体から見たらすごく田舎なカーディフ。そこの唯一の和食屋がここ。でもばかにしたもんじゃない。女将が庭で作っている和食材を活かしたお総菜、煮込み物をはじめとして最後のうどん、お茶づけに至るまで「こんなところでこれだけうまいものが食えるとは」と驚くこと請け合いの味。特に〆鯖は(鯖はこの地方で捕れる新鮮なもの)珠玉の出来。その努力を讚えたい。95年。 - The Harcourt Hotel(アイルランド・ダブリン)

478-3677/60-61 Harcourt St. Dublin 2.
南アイルランドはダブリンのホテルのミュージック・パブ。ライブハウスという感じのパブで、ステージがあり、フロアもわりと広い。地元民には人気のミュージック・パブらしい。日本人ということで珍しがられチヤホヤされた。毎日曜にライブをしているパディ・コール(ミュージシャン)が非常に良い。ギネスその他ももちろんおいしいので、ライブを聞きながらギネスを飲んで踊りたいヒトには最適。もちろん踊らなくてもいいけど、自然と踊ってしまうノリ。どうせなら一緒に踊ろう。94年5月。 - Sheilin Seafood Restaurant(アイルランド・ケリー半島)

0667-4231/Waterville ,Kerry
シーフード・レストラン。南アイルランドのケリー半島の先っぽの辺りにあるウォーターヴィルという町の小さなレストラン。小綺麗で庶民的でお洒落。なんだか旅情をかきたてる佇まいで非常に印象的。味もなかなか。ロブスターのミソのスープや「幻のアイリッシュシチュー」など、どれもわりとイケたのでした。94年5月。
フランス
- Helene Darroze(パリ)

01-42-22-00-11/4 rue d'Assas 75006 Paris/日月休/ひとり180ユーロほど
フレンチ。「エレーヌ・ダローズ」。ミシュラン一つ星(2002年)。フランス南西部ランド地方はガスコーニュ出身の女性シェフがカルティエ・ラタンに開いたレストランで、店がランド地方にあった頃から有名だったらしい。彼女がパリに店を開くというのがニュースになったくらいである。一階に感じのいい受付があり(犬もいる)、二階がダイニングになっている。えんじっぽい壁紙と青いマーク(だったかな)が重厚感を演出するダイニングだが、ちょっと垢抜けないイメージ。テーブルセッティングなどもクラシカルな中に工夫はあるのだがなんか垢抜けない。うーむ…。料理は垢抜けてるといいなと思っていたら、実に垢抜けなかった(笑)。フランス南西部の郷土料理を基本とした料理らしいので仕方ない部分もあるのだが、よく言えば力強く、悪く言えば重い。味の凝縮感はすばらしいがちょいと飽きる。ランド地方で食べたらガツンとうまいだろうが、パリだと重い。そんな感じ。サービスは丁寧だったが、親密さがいまひとつ。ワインもわりと高い。アルマニャックの品揃えがすばらしいがそれもわりと高かった。最後にシェフが出てきて(小柄で素朴なオバサマだった)テーブルを回り出したが、どうせ言葉が通じないと思ったのかボクたちのテーブルだけ素通り。そういうのもちょっとなぁ。02年6月。
※2003年版ミシュランで二つ星に昇格したという。ということは、二つ星昇格直前という一番乗っていて美味しい時に訪問したわけね。うーん、とてもじゃないけどそんな印象は受けなかった。 - Le Bistrot da Cote(パリ)

10 rue Gustave Flaubert/01-42-67-05-81
ビストロ。有名な「ミッシェル・ロスタン」の隣にあるミッシェル・ロスタン経営の小さな可愛いビストロ。元々食料品の小売店だったらしい店を改装して使っているらしく、そう言われればいかにもそんな感じ。小さな店にテーブルを相当詰め込んでいるので少々狭苦しいが、それが逆に親密な雰囲気になっている。料理はガツンではなくカツン。店内の印象通りの軽快なインパクトで気軽で気楽な夜をサポートしてくれるだろう。カフェっぽい気楽なメニューからしっかりしたメインまでいろいろ取りそろえてある。気の置けない友人との会食にピッタリな感じである。サービスはマダムがきちんと見てはいるが、ちょっと素人っぽいかも。まぁ雰囲気も含めて旅行者が気軽に楽しむにはとてもいい店だ。04年1月。 - Market(パリ)

01-56-43-40-90/15,avenue Matignon,75008 Paris France/100ユーロ〜
エイジアン・フュージョン。ニューヨークで大評判をとったシェフ、ジャン・ジョルジュがパリに凱旋開店したレストランとして超話題。内装も料理ももろニューヨークっぽい。というかパリっぽくない。暗くてクールで無国籍でヒップ。あちこちにアジアテイストも入れてあり、来ている人種も多種多様。肝心の料理は「エイジアン・フレンチ・ニューヨークスタイル」って感じでプレゼンテーション(メニューとか盛りつけとか食べ方)もニューヨークっぽく、こういうのに初めて触れるパリジャンには面白いかもしれないが、ニューヨークや東京を知っている人から見ると中途半端な亜流としか思えない。というか、あまりおいしくない。前菜の気まぐれ盛り合わせを「ブラックプレイト」と呼んで32ユーロもするのだが、いまいちの焼き鳥と刺身風の魚とトムヤムとなんかのマリネ、といった具合。これがこの店の名物なのだから後は押して知るべし。メイン、デザートももうひとつ。しいて言うならお洒落な店員たちを眺めているのは楽しい。パリジャンには人気の店らしいが、日本人がわざわざ行くことはない。02年6月。 - L'O A LA BOUCHE(パリ)

01-56-54-01-55/124 Bd du Montparnasse 75014 Paris France
フレンチ。「ロアラブシュ」。モンパルナスにある開放的なレストラン。モンパルナスを散歩中に見かけて「あぁ『ヴィーナス』の大渕シェフがいた店と名前が一緒だなぁ。ここで修業したのかなぁ」と気になっていて、その後行ってみた。修業したかどうか結局わからなかったが、とてもカジュアルで気楽なレストランで、こういう店が近くにあったら普段使いにいいなぁと思った。シェフのフランク・パキエ氏は中堅としてはなかなかの存在らしい。料理にインパクトはあまりないが、ちょっとホッとするおいしさがある。パリの水準レベルなのかもしれない。サービスは親切で明るい。モンパルナス周辺自体がずいぶん寂れてしまったのでなんだかうらぶれたレストランっぽく感じられるが、嫌いではない。02年6月。 - Au Gourmet de L'Isle(パリ)

01-43-26-79-27/42,rue Saint-Louis 75004 Paris France/12〜14/19〜22.30/月・火昼休
フレンチ。「オ・グルメ・ド・リル」。パリの中心部サンルイ島にある老舗レストラン。ここのオススメはアンドゥイエットというフランス伝統のお総菜。豚の内臓を細かく切って羊の腸に詰めて茹でた内臓ソーセージで、充分主食となる量を持つ。実は個人的に大好きなのだが、この店は「アンドゥイエット愛好家協会」がうまいと認めた店だけが飾れる「a.a.a.a.a.」マークを掲出している。つまりアンドゥイエットにうるさいフランス人が公式にうまいと認めた店っちゅうこと。で、実際にうまかった。いや、臭くて濃厚でホントにうまい。羊が食べられない人は苦労するかもしれないが、臭いのが好きな人にはこたえられないだろう。サンルイ島の中央、サンルイ・アン・リル通りにある焦げ茶色の古い店。昼の定食なら15.25ユーロ。メニューはいろいろあるが、アンドゥイエットを。02年6月。 - Pershing Hall(パリ)

00-33-1-58-36-58-36/49 Rue Pierre Charron 75008 Paris France/Barは19時から
パリ。最先端の人々が集まるバーらしい。一階にレストラン、二階にバー、三階以上がホテルになっている。一階の中庭にレストランがあり(個室もある)、その中庭を見下ろす位置にバーがあるのだが、見事なのはその中庭の高い壁が植物でスタイリッシュに覆われいること。夜になるとそこに豆電球が点り幻想的な雰囲気になる。これは日本人は絶対好きな雰囲気だろうな。デートにもとても向く。ちなみにクリエイティブ系のお洒落をしていかないと浮くかも。02年6月。 - Korova(パリ)

01-53-89-93-93/33,rue Marboeuf,75008 Paris France/8〜26/無休
カフェ。キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」に出てくるミルクバーの名前を店名に持つこの店は、いま(2002年)一番話題のカフェ・レストランと言われている。「NOBU」の系列店らしいが、なにしろ料理はフレデリック・グラッセ・エルメ、デザートは名人パテシエのピエール・エルメが担当している。ピエール・エルメのデザートを食べられる唯一のレストランがここなのだ。インテリアは黄色ベースでポップ。いくつかの小部屋に分かれているが旅行者は気楽に道のそばに座るのがくつろげるかも。夜も遅くまでやっているのでバー使いするのにいい。02年6月。 - Chicha Cafe(パリ)

01-48-87-40-47/30,rue Debelleyme,75003 Paris France
モロッコ料理。「シシャ・カフェ」。わりと穴場的なモロッコ料理店。地元在住の人と一緒に行ったのだが、観光客だけで行くのはちょっと勇気がいる感じかも。お洒落な店で決して怪しげではないが、ソファが多く設置され、夜遅くなるとみんながでかい水煙草器(?)で水煙草を吸い始める。店名の「chicha」はアラビアの水パイプ煙草のことを指すらしい。つまり水パイプ煙草サロンみたいな感じなのだ。煙草をまるで吸わないボクもこれを機会に挑戦してみた。甘くてハーブっぽいんだね。ちょっと変わった店に行きたい人にはおすすめ。危険ではないのでご安心を。02年6月。 - lo sushi(パリ)

01-45-62-01-00/8,rue de Berri 75008 Paris France/12〜24.30/無休/20ユーロ〜
鮨。「ロースシ」。ローランというオーナーの愛称「ロー」からとったらしい。99年1月にオープンしたパリで有名な回転寿司。出来た当初はスーパーモデルやアーチストが多数通って有名になったが、いまは他にも鮨店が出来、わりと落ち着いた模様(相変わらず行列ではあるが)。めちゃお洒落という噂だったがそうでもない。壁面のテレビ画面はMTV系を流し、お皿はカラフルでポップ、透明なドームに覆われた鮨、スノッブな客たち、と、ある種の期待は裏切らないが、底が浅い感じのお洒落さ。カウンター内にアジア人が職人として控え、ネタを切っているが、基本的に鮨はロボットが握る。サーモン二貫で4ユーロ。赤身もどき二貫で5.5ユーロ。ジャパニーズ・ティを頼んだら緑茶でなくほうじ茶が来て2.5ユーロ(高っ!)。
段取り的には、受付(入り口横)で人数を告げ、カウンターかテーブルに座って箸が出てくるのを待つ。すると小皿と箸が出てくるので飲み物をオーダーして回っているすしを食べる。お皿の色で値段が分かれており、メニューに一応書き分けはしてある。で、食べ終わったらウェイトレスを呼んで精算してもらう。サービス料は含まれているので、そのまま出ればよい。そんな感じ。味はまぁ鮨とは別物かな。米という野菜を魚と一緒に食べるヘルシー食といった印象。はっきり言うとまずくて高いので注意。「パリで話題の回転寿司を食べた」「パリジャンがどうやって鮨を食べているか見物できる」みたいな経験が楽しいだけである。予約制らしいが時間をずらして行けば入れる。シャンゼリゼのジョルジュ・サンク駅のちょっと東を北に入っていくとある。ワーウィック・シャンゼリゼ・ホテルのちょっと向こう側。02年6月。 - YEN(パリ)

01-45-44-11-18/22,Rue St-Benoit,6er,Paris France/12.30〜14/19.30〜22.30/日、月昼休/もりそば9.5ユーロ。親子丼15.5ユーロ
蕎麦。「円」。パリ初の蕎麦専門店。パリで蕎麦を食べるならここかなぁ。かなり本格的な蕎麦で驚いた。蕎麦がきや蕎麦味噌もあることでこの店の姿勢はわかると思う。パリジャンに対して本当の蕎麦で勝負したいという意気を感じる。器も凝っていて美しい。例えば日本酒は竹筒に入って出てくる。インテリアは木を上手に使ったセンスいい和風。モダンで清潔でオープンだ。難点を言えば、ホールを仕切る日本人男性がすさまじく偉そうでスノッブなこと。他の店員を大声で叱ったり常連さんにはおねぇ言葉で馴れ馴れしくしたり、なんかあまり気持ちよくない。それがちょっとだけ残念。サンジェルマンの有名なカフェ・フロールの脇の道を入るとある。オンワードが出店しているらしい。02年6月。 - 国虎屋(パリ)

01-47-03-33-65/39,Rue Ste Anne,1er,Paris France/11.30〜22/日休/6ユーロ
さぬきうどん。フランス料理で疲れた胃を休めたい向きにはありがたい店。特にパリ在住者には強い味方だろう。腰の強いさぬきうどんだけあって、海外で食べるやわやわのうどんとは一線を画すが、それでも日本のに比べればかなり物足りない。いや、別に文句を言っているわけではないが、「円」みたいにがんばっている蕎麦屋が出てきたことを考えると、うどんにももうちょっとがんばってほしい気がする。ピラミッド駅近く、パレロワイヤル西北の日本食街にある。02年6月。 - Les Crayeres(ランス)

26828080/64 boulevard Henry-Vasnier,51100 Reims,France
フレンチ。フランスはシャンパーニュ地方の中心都市ランスにある超高級レストラン「レ・クレイエール」。ミシュランで☆☆☆、ゴーミヨでも19.5点というフランスでもトップクラスの名店(1995現在)。スタートはなんと言っても‘地酒’シャンパンから。いままで日本で飲んでたあれは何だったのだろうと思うこと請け合いの味と香り。やっぱり出来た土地の空気の中で飲むと全然違う。せっかくだからヴィンテージもの(製造年が入ってる奴)をどうぞ。信じられないくらい安いから大丈夫。
ウェイティング・バーでシャンパンを味わったあと、いよいよレストランに案内される。オマールとリードボーのラヴィオリ(絶品!)、サーモンのフュメ(絶品!)が忘れられない。本当にうまかった。メインの魚はまぁ普通だからこれをメインがわりに取ってもいいかもしれない。肉はジビエ類が得意そうだった(ボクは「鳩のキャベツ包み、フォアグラとトリュフのソース」をいただいた。これまた絶品!)。チーズの状態も最高だったし、デザートのクレーム・ブリュレも濃厚で印象的な味。全体的にこってりしすぎず日本人の舌にもあう。ワインリストももちろん充実。特筆すべきはその素晴らしいロケーション。7ヘクタールに及ぶ敷地の緑もごちそうだ。そして何より、寛げるそのサービス。つまり、いいレストランの条件のすべてがここにある。値段? 良いシャンパン、良いワインを飲んで一人25000円もあれば十分。ね、いいレストランでしょう? 95年。 - Au Poisson Grille(カンヌ)

04-93-39-44-68/Vieux Port,8 Quai Saint Pierre,Cannes,France/30ユーロ〜
シーフード。「オ・ポワソン・グリエ」。カンヌの旧市街のふもとの港(カンヌ市街の西側)に沿っていくつもレストランが並んでいる(フェスティバルホールの港を挟んだ向かい)。その中の一軒「ポワソン・グリエ」は直訳すると焼き魚の意。1949年からやっている老舗で、市内でおいしい魚を食べたいならココ、とカンヌに何回も来た複数の人から薦められた。「カンヌ市内に美味しい店なし」というのが定説ではあるが、薦められただけあって確かにここはまぁまぁおいしい。店名通り、魚のグリルがオススメ。また、スープ・ド・ポワソンも是非。スープと共に運ばれてきた薄切りトースト(クルトン)に生のニンニクをすりつけて、アイオリ(ニンニク風味のマヨネーズ)やルイユ(アイオリ+唐辛子とサフラン)をたっぷりとのせ、スープに浮かべて食べるのだけど、濃厚なスープを吸ったクルトンがまたおいしいのだ。スープ・ド・ポワソンはわりとどのレストランでもあるけど、この店のはわりと印象的だった。サービスも親密でなかなか。創業者の奥さんが最近まで店に出ていたらしいがボクが行ったときにはいなかった。02年6月。 - Moulin de Mougins(カンヌ近郊)

04-93-75-78-24/Quartier Notre Dame de Vie,06250 Mougins,France
フレンチ。「ムーラン・ド・ムージャン」。カンヌ近郊の小さな村ムージャンにあるこのレストランはオーナーシェフであるロジェ・ヴェルジェ氏の料理で有名で、元々はミシュラン三つ星の名店。で、三つ星から二つ星に下がったあげく、1997年に二つ星から一つ星に落ちるという凋落ぶりだったのだが、2002年に二つ星を取り返した。30年間も彼がひとりで作り続けているらしいが、一度凋落したのにちゃんと復活するのは立派。ボクは二つ星を取り返した4ヶ月後に行ったのでそういう意味では乗っている状態だったと思うが、実はそんなにすげーとは思わなかった(連れの都合で一週間に二回行ったが印象変わらず)。
料理はどれもクラシカルでどっしりと濃厚。軽めのもメニューにはあるが中途半端なので避けた方がいいかも。オススメとしては、正確な料理名を覚えていないが、ズッキーニの詰め物系のスペシャリテはそれはもう絶品だった。これだけを食べに再訪したい気もするが、他に食べたいメニューがないのがちょっと…。古い水車小屋を上手に改装した田舎家で宿泊もできるいわゆるオーベルジュ。内装は歴史を感じさせる部分とモダンな部分が良い感じで両立しており気持ちいい。庭にも席があるが、オススメはガラス張りのダイニング。庭を見つつ食べられる落ち着いた空間で、ガラスに著名人のサインが書かれておりなんとなくウキウキした気分になれる。カンヌ映画祭の時は有名監督や俳優たちでさながら第二会場のように賑わうという。近くに行ったら寄ってもいいが(カンヌ周辺に良いレストランは少ないから)、あまり期待しすぎない方がいいかも。ちなみにジャケットは必。ネクタイはなくてもいいがあった方が無難な雰囲気。02年6月。 - Miramar Beach Hotel(カンヌ近郊)

04-93-75-05-05/B47,Avenue de Miramar,06590 Theoule-sur-mer,Miramar bay of Cannes,France
フレンチ。カンヌから東へ海沿いの道をSt.Raphaelに向かって走ると、絶景なポイントが次々現れる。実はカンヌより東、ニースに至る海岸線よりこちらの方が日本人向きの絶景だと思うのだが、基本的にカンヌ・ニースに泊まれない(家を持てない)人々が遊ぶ場所らしく、レストランとかは少ない。ただ、イブ・サンローランの家が絶壁の上にあったり、サンテグジュペリの子孫がAgayという町に住んでいたり(彼が墜落死したと言われるSt.Raphael沖に近いという理由らしい)、いろいろ面白い地域なのだ。ボクはレンタカーで何度もひとりでこの道をドライブした。その時に寄ったホテルのレストラン。ホテル自体は4つ星。カンヌの高級リゾートホテルに比べるとかなりカジュアルで、プアマンズ・リゾートという感じかな。レストランはまぁそこそこレベル。特筆すべきことはない。ここらへんで行くなら la Napoule とか Theoule あたりの方が良い店あるかも。余談だが、小田原にあった「ラ・ナプール」(後に青山に移って「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」となった)の店名はこのla Napouleからとったらしい。この小さな町にある「ロアジス」(大阪のホテル・プラザの「ル・ランデブー」を名店にしたステファン・ランボーがシェフをしている)で修行したのかも。02年6月。 - Le Bijou Plage(カンヌ近郊)

04-93-61-39-07/Bd du Littoral,06160 Juan les Pins
フレンチ。「ビジョー・プラージュ」。海岸沿いに突き出た、コートダジュールではよくあるパターンのロケーション。強力に薦めてくれる人がいたのでカンヌから車で30分程度かけて出かけていった。味はまぁまぁ。(偶然知ったのだが)日本人シェフががんばっている店で、日本らしい繊細な味が楽しめるのは確か。あまり客席に出たがらないシェフらしいが(日本人が嫌いなのかな)、出てきてくれたなら、彼のお薦めを(日本語で)聞いて食べればまず間違いないだろう。場所を正確に言えばカンヌから東に行ったジュアン・レ・パンという小さな町の海岸沿いにある。テーブルは浜辺まで広がっているので海風に吹かれながら食べるとマジ極楽。02年6月。 - Hotel du Cap-Eden-Roc(アンティーブ)

04-93-61-39-01/Boulevard Kennedy,06601 Antibes,Cedex,France
フレンチ。アンティーブ岬の先端にある「エデン・ロック」というホテルのダイニング。このホテル、あまり日本人には知られていないが、カンヌ映画祭とかでカンヌに来るセレブがわざわざカンヌから1時間くらいかかるこのホテルに泊まりにくるくらい、高級リゾートとして有名らしい。確かに高級で上質。貴族系のホテルだなぁ。東洋の平民ははっきり言って浮き気味になるので、せめてお洒落して出かけよう(東洋人はめったにいない)。目の前に広がる海は絶景。庭園も実にキレイ。ダイニングは思ったよりカジュアルではあるけど客層は金持ち系(アメリカ人多し)。味はそれなりってところだけど雰囲気が最高なので許そう。夜遅くなるとせっかくの絶景が楽しめなくなるので日没前に訪れるのが正解だ。でも、本当の正解は昼間のカフェかもしれない。昼、青い海と美しいプールを見ながらパスティスでも飲むと時間を忘れる。うん、ボクは、このホテルに泊まって昼下がりのカフェでゆったりするために再訪するだろう。02年6月。 - Bacon(アンティーブ)

04-93-61-50-02/Boulevard de Bacon,06000 Cap d'Antibes,France/月、火昼休(11/1〜1/31全休)
シーフード。ベイコンではなく「バコン」と読む。アンティーブの南にアンティーブ岬がある。その突端(アンティーブ寄り)にあるレストラン。こんなところに!なレストランだが、雰囲気・味・ホスピタリティともに一流! オープンな郊外型レストランだが客層は実に良く(駐車場に止まった客のクルマがこれまたすごい)、広い店内は実においしそうな雰囲気に溢れている。サービスも丁寧で親密。ここで食べたブイヤベースが忘れられない。ブイヤベースなんてどこでもそんなに違わない味だと思っていたが、ブイヤベースにも超一流があるのね。ちなみに本場でブイヤベースを注文すると、はじめに具のないスープが運ばれてきて、身はあとから別盛りで出てくるのだが、この別盛りの身のさばきの丁寧さと言ったら驚愕ものだった。小骨のひとつも残っていない完璧なサーブ。スープもコクがあって上品なわりにストロング。この一品を食べると「あぁこの店は他の料理も絶対すべてうまいのだな」とわかってしまう。そんな感じ。再訪したいなぁ。02年6月。 - Grand-Hotel du Cap-Ferrat(ニース近郊)

04-93-76-50-50/06230 Saint-Jean-Cap-Ferrat ,Cote d'Azur,France
カフェ・レストラン。フランスのニースとモナコの間にサンジャン・キャップ・フェラという岬がある。ロートシルト一族が「世界一の絶景」として別荘を作ったその岬の突端にこのホテルはある。それはもう完璧なロケーション。セレブしか来ないようなシチュエーション。遠き東洋から想像できる典型的「夢の高級リゾート、コートダジュール」がここにある(ちなみに東洋人にはまず会わないだろう)。で、このホテルの庭に広がったレストランも最高の雰囲気なのだが、そこを通り抜けていったん門を出ると受付があり、そこから崖下のプールに専用ケーブルカーで行けるのである。そして、そのプールサイドで食事ができる。リッチな人々の隠れ家リゾートみたいな雰囲気があり、マジで「これぞコートダジュール」って感じ。この崖下プールは「Club Dauphin」という会員制プールらしくゲストは入場料を取られるのだが、その価値はあるロケーションなので是非。プールが海と溶けあう設計になっており素晴らしい。食事はアラカルトかブッフェか。ニース風サラダに「あれ?ニース風サラダってこんなにうまかったっけ?」と驚愕できたのはこのロケーションゆえか? 味がうまいのかシチュエーションが良すぎるのかよくわからない。02年6月。 - Le Saint-Paul(ニース近郊・サンポール・ド・ヴァンス)

04-93-32-65-25/86,rue Grande-F-06570 saint-Paul-de-Vence,France
フレンチ。「ル・サンポール」。小さく可愛い観光地サンポール・ド・バンスにある可愛いホテルのメインレストラン。サンポール・ド・バンスはヨーロッパではめちゃ有名な観光地で土日は観光客で一杯なのだが、このレストランに入ると外の喧噪とはおさらばできる。入り組んだ街だけにホテルも妙に入り組んでいて構造はわかりにくいが、レストランの雰囲気は実にいい。室内もいいが庭のテラスもいい。夏はそちらを希望した方がいいかも(昼は暑いが)。中村江里子(元アナウンサー)がウェディングにこのホテル&レストランを使ったらしいが、その気持ちはわかるぞ。親密で洒落てて隠れ家的でなんだかとてもいいところだ。料理はとてもキレイ。印象が強いタイプの料理ではないが、この雰囲気に非常にマッチしている可愛らしさがある。サービスも丁寧で感じがいい。すげーうまいというわけではないが、オススメのレストランである。ちなみに城壁内は一般のクルマが乗り入れられないので、このレストランもクルマで乗り入れられない。注意。02年6月。 - Le Chateau du Domaine Saint-Martin(ニース近郊・ヴァンス)

04-93-58-02-02/Avenue des Templiers-06140 Vence,France/ひとり150ユーロ位
ホテル&レストラン。バンスの山の頂にある修道院を改装して作ったレストランで、重厚かつクラシカルな雰囲気はさすがなもの。ミシュラン一つ星だが、二つ星であっても納得する。もちろん宿泊も出来るが、レストランだけの利用でもその極上さは味わえるだろう。このレストランはニースやアンディーブを遠く見渡す絶景のテラスを持つ。ぜひとも室内よりテラスで夕暮れ時の食事をお勧めしたい。言葉を失うだろう。料理も実にいい。モダンで安定しており、安心してくつろげる感じ。客層もいい。若手のサービス人がちょっとカジュアルすぎるが、老練なメートルがそれをフォローしてあまりある。上質の夜を過ごしたいなら足を伸ばす価値がある。02年6月。 - Chateau de la Chebre d'Or(ニース近郊・エズ)

04-92-10-66-66/06360 Eze village(Moyenne Corniche),Cote d'Azur,France
フレンチ。ニースとモナコの間の、山の上の小さな村エズ。鷲の巣村(山の上に鷲の巣のようにある村)として大人気観光地でもあるこのエズはとても可愛い村なのだが、そこにこのレストラン「シェーブル・ドール」はある。金の山羊という意味。ダイニングの窓の端から金の山羊像が見える。ミシュランで2001年に二つ星に昇格したから、わりといま乗っている店である。
城壁内にあるが、駐車場があるので看板に従おう。城壁内から入るより駐車場方面から入った方が絶景が楽しめる。で、店につくとテラスに通され食前酒。ボクたちはあまりの絶景に言葉を無くし、ギャルソンが薦めるシャンパンをそのまま頼んでしまったのだが、これが4万円以上する高価なものだった。そういうのを客が景色に気を取られているうちに薦めてしまう店側のあざとさだけがこの店の不満点。それ以外はすべて満足。食前酒が終わると室内に通されコースが始まる。モダンとクラシカルが同居したすばらしい料理群。洗練されているのに力がある。強いのに繊細。子羊のグリルみたいなベイシックな料理ですらクリエイティビティを感じた。内装の重厚さに比して印象的である。食後はまた別の部屋に移ったが、中世の屋敷にいるような錯覚を覚える部屋で、テラス、ダイニング、カフェの部屋と3倍楽しんだ感じ。うーん、ここはやっぱり好きかも。02年6月。 - Oustau de Baumaniere(プロバンス、レ・ボー)

04-90-54-33-07/13520 Les Baux de Provence,,France
フレンチ。プロバンスと言えば「ボーマニエール」、と言われるほど有名な二つ星オーベルジュ(宿泊できるレストラン)。レ・ボーの谷間にあり、ごつごつした岩山の中のオアシスのようなロケーション。ボクの知り合いも多数わざわざ行っており、みんながみんなベタ褒めするので期待しすぎたかもしれない。それにちょっと観光地化しすぎたのかもしれない。団体客が数組テラス席を占め、4人くらいのグループもなんだか品のない客が多く、あまりお洒落している人も見あたらない。店の立地・外観・雰囲気はとてもいいのだが(庭前のテラス席の気持ちよさと言ったら!)、客層悪すぎ。そして、肝心の料理はどれも印象に残らないもの。美しい盛りつけで「おお!」と思うのだが食べると「うーん、うまいけど、もうちょっとだなぁ」の連続。ボクが行ったときはシトロンをテーマにメニューが構成してあってとても面白かっただけに残念。食後にシェーブルチーズのワゴンが来たが、これはさすがの迫力でうまかった。サービスはすばらしい。品がない客達にうんざりしているのだろうが、それでも優雅さを保ちとっても親密だった。全体に雰囲気いいし、有名なレストランだからプロバンスまで来たら訪れてもいいとは思うのだけど、あんまり期待せずに行った方がいいかも。ネクタイはいらない。02年6月。 - La Bastide de Capelongue(プロバンス、リュベロン)

04-90-75-89-78/84480 Bonneiux en Provence,Luberon,France/
ホテル&レストラン。ラ・バスティード・ドゥ・カペロング。日本人がまだほとんど訪れていない穴場(2002年現在)。ここのレストランは宿泊しないと利用できない。でもこのレストランが「なぜこんないいレストランを宿泊者以外にも公開しないのだ」レベル。うまい。野菜から肉、はちみつ、チーズ、ワインに至るまで「ホテルから数百メートル範囲でとれたもの」しか出ないのだが、その地でとれたものをその地の空気の中で食べる快感をここまで明確に味わったことがない。要は料理が上手なのだな。名門レストランにヘッドハンティングされてもおかしくないシェフがいると見た。味付けは自然で豊か。ひと口食べては連れと「うーむ」と言葉を失い続けた。食前は庭に面したテラスでボーニューの街を眺めながら至福の時を過ごせる。夜中の庭も素晴らしいし、早朝のこの地方といったら至福以上のなにものでもない(リュベロン地方といえば、あのピーター・メイルが気に入って住んだ地区である)。昼はプールも気持ちいい。部屋は小さめだが可愛らしくくつろげる。なんとも癒される宿だった。完璧。余談になるが、ここの「ラベンダーの蜜だけを集めたハチミツ」のあまりのうまさに業務用の大きい容器をそのまま分けてもらった(もちろんお金は払った)。これとシェーブルチーズの相性は衝撃的だった。長く我が家の宝物的ハチミツになっている。02年6月。
イタリア
- baia BENIAMIN(ヴァンテミリア)

39-0184-38002/Corso Europa,63,Grimaldi Tnferiore Ventimiglia,Italy/
イタリアン。「バイア・ベニアミン」。地中海沿いのフランス国境付近にある小さな町ヴァンテミリアの海辺のレストラン。ミシュラン一つ星ということでわざわざ行く客が多い。道から海岸まで崖を降りていくといきなり現れる。もろ浜辺に建っているのでロケーションは抜群。海にせり出したテラスで食べると実に気持ちが良い。雰囲気はとにかくカジュアル。というより、メートルの若い男がめちゃくちゃきさくなのだ。楽しげに明るくサービスしてくれ、イタリア語がわからなくてもとても親切にしてくれる(以前日本人が修業に来ていたらしく、少し日本語を話す)。だから実にくつろげる。フランスから国境を越えて来ると、この気楽さがとにかくうれしい。料理もとても良い。ムラはあるようで、パスタなど真剣に食べるといまひとつ焦点が来てないなぁとか思うかもだが、とにかくくつろぎきっているのでどれもおいしく感じる。ひょっとしたら料理よりロケーションより、メートル君で持っている店なのかもしれない。もちろんネクタイもジャケットもいらない。02年6月。 - Vecchia Trattoria DA DORO(バッサーノ・デル・グラッパ)

+39-0424-816026/via Ferracina, 38, Località Solagna 36061 Bassano del Grappa Veneto Italy
イタリアン。北部ヴェネト州(ヴェネツィアの上)にあるバッサーノ・デル・グラッパの街から車で10分ほどだろうか。小さな名も知らぬ街にある知る人ぞ知る穴場店。
スローフード協会からの認定証をもらっていたり、イタリアのマニアックなグルメ本で絶賛されているわりには交通の便もあってか空いていて、観光客にも無名。ヤマザキマリさんの本「モーレツ!イタリア家族」に「看板が出てない名店」として出てくるが、どうやら看板はつけるようになったらしい(小さくて見逃す程度だけど)。素材を厳選し、バターや砂糖を全く使わないイタリアン。田舎の小さな店とは思えないほどモダンな料理で、盛り付けも美しい。スローフードを基本にしつつ、前衛も忘れない感じ。前菜の鱒のムースが絶品だった。胸腺肉を使ったリゾットも素晴らしい。ホロホロ鳥とフンギのパスタ、カタツムリとポレンタなども良かった。ピーチのセミフレッド、温かいチョコのタルトも良し。とっても都会的な料理である。地のワインもおいしかった。
シェフのScapin Giovanniはとにかくよくしゃべる。客席でずぅっとしゃべっている。「いつ料理をしているのか不思議になるでしょう?」と同行したマリさん。まさにその通り。あんなにしゃべくっているのに料理は待たせずサササと出てくるのだ。でも彼のトークがこの店の良さの数割を締めるので文句はない。そういう意味では、イタリア語、それもヴェネト方言のイタリア語を解して通訳してくれるヒトが同行しないと楽しさ半減する店かもしれないので注意が必要。08年8月。 - Ristorante Pizzeria al Saraceno(バッサーノ・デル・グラッパ)

+39-0424-522513/Via Museo, 60 Bassano del Grappa Veneto Italy
イタリアン。北部ヴェネト州(ヴェネツィアの上)にあるバッサーノ・デル・グラッパの街中にある店で、ヤマザキマリさんの本「モーレツ!イタリア家族」に出てくる家族が行きつけにしているリストランテ。リストランテ・ピッツェリアなので、ピッツァとパスタで軽く済ませられる。旅先の軽いランチなどに最適かも。ナポリ出身のシェフらしく、ピッツァはナポリ風。ピッツァ・バッサーノという白アスパラを使ったバッサーノ風ピッツァがとても美味だった。ポルチーニ茸を使ったパスタも濃厚でおいしい。全体に塩が強めだが、これが現地の塩加減なのかもしれない。デザートは数種類、入り口横の背の高いガラス冷蔵ケースにあるので指さしで注文できる。甘さが強いイタリア風。気楽な店ではあるが、現地人が行きつけにしていることもあり、イタリアの標準的な味だとは思われる。一度お試しを。08年8月。 - Ristorante Flora(メラーノ)

473- 231484/Via Portici, 75 39012 MERANO BZ Italy
イタリアン。北イタリアのオーストリア国境近くにある美しい街メラーノ。そこの一番繁華な通り(でも原宿の竹下通りのような細道であるが)Portici通りにあるリストランテ。散歩の途中でランチに入ったが、日本のガイドブックにも載っている店であった。道から奥に入っていく屋内の部屋もあるが、Portici通りにもテーブルが並んでいて、道行く人を眺めながら(眺められながら)食事もできる。ランチだったのでパスタとピッツァをいただいたが、全体に塩がきつかった。スペックという名物ハムのピザやキノコのパスタなど、どれもこれも塩がきつい。でも北イタリアの店はどこもそんな印象だったから、全体にこういう塩加減なのかもしれない。まぁ普通の店。08年8月。 - Enoteca Al Drago(ソアヴェ)

045-7680670/P.za Antenna 1, 37038 SOAVE VR Italy
イタリアン。ワインバー。北部ヴェネト州、白ワインで有名なソアヴェの街の中心あたりにあり、広場に面していて立地は抜群。屋内にもダイニングはあるが、広場を見渡せる外のテラス席(入り口の席)の方が雰囲気がいいだろう。20時から食事も出来るが、ワインバーとして利用するのがいいかもしれない。グラスでよく冷えたソアヴェが飲める。種類もそこそこ取りそろえてあり楽しい。教会の鐘の音を聞きながら夕暮れ時にソアヴェを飲むと極楽だ。そういう意味では観光客向きでもある。08年8月。 - Osteria La Scala(ソアヴェ)

045-7680010/Corso vittorio emanuele, 5 37038 - Soave VR Italy
イタリアン。ソアヴェの街中(もしくは城壁のすぐ外)にはいくつか店があり、宿「MONTE TONDO」の可愛い受付嬢によると、その中でもオススメは「Trattoria Dal Mord」「Ristorante Amleto」「Ristorante Al Gambero」だそうだ。が、行った日はどれも開いておらず、仕方なくこの店に入った。でも、期待しなかったわりには意外とおいしく普通に満足。ヴェネト風スープパスタや前菜盛り合わせの焼いたポレンタや生ハムなんかがおいしかった。木をふんだんに使った店内は中世そのままの雰囲気。地酒であるソアヴェやヴァルポリチェッラ、リパッサ、アマローネを飲みながら。地元の人が訪れるカジュアルな店。カウンターでだらだらと飲むのも良い。08年8月。 - Trattoria San Basilio(ヴェローナ)

045-520475/Via A. Pisano 9 (Borgo Venezia) - Verona Italy
イタリアン。北部ヴェネト州にあり、ロミオとジュリエットの街として知られるヴェローナの城壁外にあるトラットリア。ここはミシュランに載っている(無星だけど)。それだけのことはある店で、強く印象に残っている。天気がいいせいもあったが、緑の生け垣に囲まれた中庭のテーブルに通され、シェフ(フルーツ柄のパンツがド派手)自ら英語でメニューを説明してくれた。料理がいい。ボクはここで食べた「ポレンタのポルチーニのせ」とデザートの「マスカルポーネのムース」が忘れられない。激うま。あ、同じくデザートでもらった「ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーなどのフルーツ盛り合わせ」も絶品。地物のベリー類の実力を知った瞬間。他にも「ほうれん草とリコッタのカネロニ」「タレッジオ味のリゾット」「ラムのコートレット」「鳥のベーコン巻ソアヴェ煮込み」など、どれもとても美味。リゾットだけちょっと塩が強かったが、これは北イタリアの料理店で何度も経験したこと。これが本場の塩加減なのだろう。
塩と言えば、「ラムのコートレット」のとき、シェフが「この料理は塩で味付けしていないから、これらの塩をそれぞれ楽しんで」と塩を4種類持ってきた。普通の塩と、デンマークのスモークした塩。ヒマラヤの岩塩。ハワイのレッドソルト。このうち、スモークした塩がとてもラムと合った。これ、欲しいなぁ。とりあえずヴェローナではオススメの店。08年8月。 - Trattoria Antico Calice(ヴェネツィア)

+39-041-5206084/Sestiere San Marco, 5228, 30124 Venezia (Veneto), Italy
イタリアン。道が入り組んだヴェネツィアの、リアルト橋からサン・マルコ広場へ向かう道の路地にひっそりある店。歩いていてなんとなく感じが良いなと行き当たりばったりで入ったのだが、1979年からやっている店で、入り口や看板の感じがわりと良い。味もまぁまぁだった。前菜の「サラミのポレンタ添え」やメインで頼んだ「魚のフリットミスト」「レバーとタマネギのヴェネチア風」がうまかった。特にポレンタは上手。今回、北部の主食ともいえるポレンタに妙に詳しくなったが、その中でもトップクラスにうまいポレンタだった。サービスはニコヤカで楽しい。日本語メニューもあり、入り口には鎌倉の割烹店の料理人の推薦状が筆で書いて貼ってある。でも「いかにも日本人目当て」という匂いはなく、中堅どころといった印象だ。悪くない。でも他のヴェネツィアのレベルがわからないので比較はできないけど。08年8月。 - MET(ヴェネツィア)

04152-05044/Metropole Hotel Riva degli Schiavoni 4149 30122 Venezia Italy/サイト
イタリアン。ヴェネツィアのサンマルコ広場の東側にあるホテル・メトロポールのメインダイニング。ヌーベル・イタリアンとでも言うべき、モダンでクリエイティブな料理群。
ホテルの奥、中庭にボクたちのテーブルは設えられていた。雰囲気はとてもゴージャス。ロマンティックで美しく、気分も良い。ただ、8月に行ったせいもあり、座った途端に蚊の攻撃にさらされた。「なんかモスキート・キラーみたいなものはないか?」と聞いたら奥に探しに行ったが、結局「ない」とのこと。この店、これだけ蚊が多くて他の客から苦情が出ていないのかな。全体にとてもいい店だったが、まずは不満から始まってしまったのが残念。
料理はシェフおまかせの「サプライズ・コース」(「超モダンでクリエィティブな料理です」と説明された)と「ヴェネト州の料理を基本にしたコース」とアラカルトの3つが基本。超モダンは日本でも食べられるのでヴェネト州のコースを選んだ。一品一品のワインを合わせると115ユーロ(19000円くらいか。高い!)。ワインを合わせないと85ユーロ。なんでも高いヴェネツィアとはいえやはりちょっと高いかな。
ワインを合わせないコースにして、分厚いワインリストからヴァルポリチェッラのリパッサを頼む。料理は、泡を使ったり、メインの魚を蒸籠で出したり、様々な工夫がなされたもの。アミューズで出たトマトのコンソメスープと前菜のイワシの赤オニオンソテー添えが実に良かった。前半は期待以上の料理。でもメインは普通だったかな。工夫は効いているけど無理に変化球にしているところがあり、この手の創作を頻繁に日本で見ている身としては多少つまらない部分があった。特に残念だったのはデザート。ポレンタとかフルーツとかをミルフィーユ状にしたものにグラッパとミルクを合わせて給してくれたが、斬新さはわかるものの大空振り。どちらかというと「まずい」部類。プチフールもいまひとつ。うーむ、惜しい。08年8月。
チェコ
- U Fleku(プラハ)

Krmencova 11, Praha1/224-915-118/9〜23
ビアホール。「ウ・フレクー(あざ)」。創業1499年。プラハで一番古いと言われるビアホール。敷地内の醸造所で作る自家製黒ビールが名物。香りが高く、ちょっと甘めで、少しぬるめ。カラメルのような独特の味だが(雰囲気も含めて)とてもおいしいと思う。ビールをわんこそば状態で持ってくるのが楽しかった。というか観光名所なので一度は行きたい。つまみはグラーシュなど少ししかないが、まぁ黒ビールって意外と腹にたまるのでオッケー。リンゴ酒みたいのもあり、それもうまい。店内は奥に深く9つもホールがあり、なんと1360席あるという。が、席数があるわりになんとなくガランとした内装。素っ気無い感じ。サービスは良い。楽団も入っていてその観光客の郷土の曲とかをやってくれる。日本人のボクたちの周りにきたときは「さくら」だったかな。04年1月。 - U Hrocha(プラハ)

Thunovska 10, Praha1/257-533-389/12〜23.30
ビアホール。ウ・フロハ。カバ (Hippo)という意味。地元民で賑わう典型的なチェコのビアホール。観光客はまずいないので注意。というか、観光客相手のビアホールになってしまった他の有名店から移ってきた地元客の店らしい。その雰囲気を荒らさぬように飲みたいところ。かといってひっそり申し訳なさそうにする必要はない。サービスはとても親密できっちり歓待してくれる。ビールはウルケルだが実にうまい。注ぎ方がとても上手で、プラハ市内で飲んだビールの中ではトップクラスの味だった。プラハ城に上る坂道の一本裏手の店で、一見さびれているが中はとても盛り上がっている。入るのに少し勇気いるかもだが、勇気を出すと極楽が待っている。地元っぽさを知るには最適の一軒。ボクは一階窓際で飲んだあの時間をいまでもよく思い出す。04年1月。 - David Restaurant(プラハ)

Trziste 21/611, Praha 1 - Mala strana/257-533-109/11.30〜23/サイト
チェコ料理。デイビッド。小さな可愛らしいレストランで、チェコ料理の様々なパターンをだいたい楽しめる。スープ(チェコはスープ類が相当うまい)や揚げ物、チェコ伝統の鶏料理(ほぼ100%ブラウンソースがかかってくる)、クネドリーキもおいしい。で、この店で印象に残っているのはデザート。イチゴを練り込んだクネドリーキのデザートがあり、これがとっても美味だった。クネドリーキのデザートはチェコ名物のわりに置いているレストランが少なく、味もイマイチなところが多いが、ここはよかった。チェコ人ソムリエがとっても親切で(チェコではわりと珍しい)、次々サービスするので、薦められるままにいろんなワインをテイスティングしちゃって、チェコの赤ワイン(モドリー・ポルチュガルという品種)をボトルでがんがん飲んじゃって、食後酒まで飲んじゃって、と、長時間とても楽しんだレストラン。アメリカ大使館の近くにある隠れ家みたいな小さな店。04年1月。 - U Modre Kachnicky ll(プラハ)

Michalska16, Praha1/224-213-418/11.30〜23.30
チェコ料理。ウ・モドレー・カフニチュキ2。日本大使館近くの高級レストラン「U Modre Kachnicky」の支店で、首相や有名人が訪れるそっちよりも少しカジュアルかもしれない。特に1階はネクタイなしでも普通に受け入れてくれる。2階は高級なのでネクタイは欲しい感じ。1階2階ともに内装は古い伝統の雰囲気を残しており、旅行者にはなんだかうれしい。伝統の鴨料理が名物(店名がそういう意味らしい)。名前は忘れたが、この店のスペシャリテをいただいたがそれはそれは美味しかった。鴨やジビエを楽しむにはとてもいいレストラン。04年1月。 - Celetna No.7 Cafe(プラハ)

Celetna 7, Praha1 Stare Mesto/222-318-851
カフェ。ツェレトナーNo.7カフェ。旧市街広場からツェレトナー通りに入ってすぐのところにあるカフェ。ちゃんとした食事も取れ、チェコ料理もある。ここでデザートのクネドリーキを食べたが巨大な上にまずく、実に参った。その後「David」でまともなデザート・クネドリーキを食べなければ、一生それに偏見を持つところだった。賑やかに流行っていてプラハっ子の日常に触れられるカフェでもある。04年1月。 - Cafe Milena(プラハ)

Staromestske nam.22-221-632-602
カフェ。カフェ・ミレナ。観光スポットである旧市庁舎の天文時計の真ん前にあるせいか、次々と観光客が飛び込んでくる。観光客相手っぽく、伝統的なチェコ料理のセットメニューからパスタ系、サンドウィッチ系までいろいろ取りそろえている。店はわりと趣ある造りで雰囲気はいい。焼きリンゴみたいのを食べた記憶があるがまぁまぁだった。市内観光に分かれて、カフェ・ミレナで待ち合わせ、みたいな使い方が出来る立地なので便利。04年1月。 - Brasserie Praha(プラハ)

V Celnici 8/222-888-888
ブラッセリー。マリオット・ホテルの1階にあるブラッセリーで基本はフレンチだが、グラーシュやクネドリーキなどのチェコ名物もわりと揃えている。料理は普通なのだが、ホテルだけあってワインをそれなりに揃えている。チェコのモラヴィア産白ワインやモドリー・ポルチュガル種の赤ワインなど、チェコに滞在していないとなかなか飲めないようなワインが味わえるのでワイン好きにはいいかもしれない。もちろんピルスナーもおいしい。04年1月。 - Barok(プラハ)

Parizska24, Praha1/222-329-221/8.30〜25
カフェ&日本料理。バロック。一見お洒落なカフェのような作りの店だが、実はメニューは日本料理やタイ料理のエイジアン・フュージョンだったりする一軒。プラハでも先端っぽい作りの店なのかもしれない。普通のカフェっぽいメニューもあるが、フュージョン風の和食がなかなか面白い。焼きそばがおいしかった。浅草の屋台、って感じの懐かしいジャンク味。遠きプラハで食べると涙もの。鮨はかなりもうひとつだったが海がないチェコなのだから仕方ない。プラハのカフェと和食を一度に体験できるので短期滞在で和食が恋しい人なんかにはいいかも。パリ通り、ユダヤ人地区の向かい。04年1月。 - Mashhana(プラハ)

Badeniho3, Praha6/224-324-034
日本料理&韓国料理。マシュハナ。しゃぶしゃぶを「しゃぷしゃぷ」を表記するようなお店なので、和食の質は推して知るべし。鮨とか天ぷらとか冷や奴とかいろいろあるが、まぁ懐かしさを紛らわしたり、醤油味を久しぶりに堪能したりという役目以上のものはない。チェコは海がない国なので鮮度の高い魚もあまり期待できないし、和食にはなかなかつらいロケーション。そういう意味ではがんばっているのだが…。イスラエル大使館前。04年1月。 - Pravda(プラハ)

Parizska 17, Praha1 Mala Strana/222-326-203/12〜23
バー。プラブダ。1階はとてもモダンな高級レストランで、地下はお洒落なバーになっている。どちらもプラハを代表するようなお洒落系。高級ブティックが建ち並ぶパリ通りにあり、便利な立地だが、意外とすいている。夜ちょっと飲みたいときに(少しお洒落して)出かけるにはいいかもしれない。料理の数は多くない。04年1月。 - Restaurace Na Spilce(ピルゼン)

U Prazdroje 7 301 00 Plzen/0042-377-062-755
ビア・レストラン。プルゼニュ(英語名ピルゼン)はピルスナー発祥の地。もともと古いビール醸造地であったが、昔のビールは常温で発酵させていたために腐りやすく貯蔵できなかった。15世紀になってドイツでラガービールが誕生する。ラガーとは「貯蔵する」という意味のドイツ語「Lagern」から来るらしい。氷を使った貯蔵法で当時としては画期的だったそうである。そのラガービールをプルゼニュでも造ろうと、ドイツから技師を招き、ビールを造ってみたところ、ドイツの茶色いラガーとは違い、澄んだ琥珀色のビールが出来たと言う。プルゼニュの軟水が作用したその爽やかなビールはその後「プルゼニュスキー」、ドイツ語で「ピルスナー」と呼ばれたのである。で、一気にヨーロッパに広まり、この町は一躍有名になったとのこと。いまでは世界で飲まれるビールのほとんどがピルスナー(他の町でも軟水を使えばピルスナーが出来る)。その発祥の地なわけですね。
で、ピルスナー・ウアクヴェル(ピルスナー・ウルケル)の工場敷地内に「工場直営レストラン」がある。それがココ「Na Spilce」(ナ・スピルツェ)。500名から収容できるでかいビアレストランで、出来立てのピルスナーとチェコ料理が食べられる。ここのピラフがわりと名物らしく薦められた。まぁまぁ美味。
なお、大オススメなのは、この工場でやっている工場見学ツアー。ここのツアー中に地下で飲める「昔ながらの造り方による出来立て樽出しビール」は絶句するうまさである。ボクは後にも先にもあんなにおいしいビールを飲んだことがない。ボクが人生で飲んだ一番うまいビール。香りの立ち方が尋常じゃないので、ワインみたいにスワリングして飲んだくらい。ビール好きなら是非とも。
余談だが、アメリカの有名なバドワイザーというビール名はチェコの「チェスケー・ブジェヨヴィツェ」という町名が由来。バドワイザーとはブジェヨヴィツェのドイツ語表記の英語読みらしい。04年1月。 - KRCMA v Satlavske(チェスキー・クルムロフ)

Horni ulice 157, Cesky Krumlov/380-713-344
炭火焼きレストラン。街全体が世界遺産となっている美しい街チェスキー・クルムロフを散策していて、何となく良さそうで飛び込んだレストランだが、ここが当たりだった。中世の面影を残した洞穴風(カタコンブ風?)レストランで、雰囲気は抜群。味もとても良かった。入り口は小さくさりげない。中にそんな空間があるとは想像しにくい入り口である。でも木の戸を開けると薄暗い洞穴と炭火焼きの炉が見え、そのムーディな感じにとてもうれしくなる。冬は特にこの薪がうれしい。オススメはミックスグリル。ポーク、ビーフ、ソーセージ、そしてターキーとどかんと盛られてくる炭火焼きの盛り合わせは量も多くおいしい。アンガス牛のステーキも良い。日本人にはちょっと飽きる量なので数人で取り分けた方がいいかもしれない。チェスキー・クルムロフの他の店は知らないが、この店はわりとオススメ。市庁舎に向かって右側の小路を入って行ったすぐの右側。黄色っぽい家。04年1月。
チェコ料理はあまり馴染みがないので少し解説する。
海がない国なので肉が中心(特に豚)。ハンティング料理(鴨、兎、鹿など)も多い。全体にこってり&甘口で、柔らかく煮込んだりオーブンで焼いたりする料理が多い。
代表的なチェコ料理は、まずグラーシュ。肉の煮込み料理。これはどのレストランでもそこそこうまい。グラーシュなどに付け合わせとして付いてくるクネドリーキ(英語だとダンプリングで通じる)も名物。茹でパン(最近では蒸しパン的に作る店も多いらしい)で、パンやポテトがわりに食べるので、まぁ主食に近い。ソース(ブラウンソースが多い)に絡めて食べる。レストランによってはデザート用に加工されたクネドリーキがメニューにあることがある(わりと少ない)。
まぁグラーシュとクネドリーキのふたつを知っておけばオッケー(2つだけかよ!)。あとはハンティング料理や煮込み物にいろんなバリエがある感じ。料理名の最後にボヘミア風とかプラハ風とか付いていれば伝統料理である。
ビールは世界一の消費量を誇るだけあってどこもうまい。しかも一杯数十円レベル。ビアホールやカフェはいろんな店に行ったが、どこもそれなりに満足した。絶対オススメしたいのはピルスナー発祥の地ピルゼンにある「ピルスナー・ウルケル」の工場見学。ここのツアー中に地下で飲める「昔ながらの造り方による出来立て樽出しビール」は絶句するうまさ。ボクは後にも先にもあんなにおいしいビールを飲んだことがない。ビール好きならオススメ(工場内のレストランのビールもおいしいが)。ワイン好きにはモラヴィア産の白ワインが上等。プラム・ブランデーの「スリボヴィッツァ」も有名。
以下、行った店をいくつか上げるが、当時のメモを紛失したので10店ほど抜けている。1店、記録に残したい店があったのだが、残念。
スペイン
- Los Caracoles(バルセロナ)

302-31-85/Calle Escudellers, 14 Barcelona
スペイン料理。バルセロナの「カタツムリ」という名前のスパニッシュレストラン。パエジャで有名らしく、観光名所的にすらなっている。古く煤けた店内は来店した有名人の写真で溢れ、旅行者が喜びそうな雰囲気。料理はどれもクラシカルで手の掛かったもの。パエジャは茶色の濃い味。濃厚でしっかりした味付けだ。ワインの種類も多く、なかなか良い店。ここのパエジャはなぜか印象が強く、長く時間が経っても味を覚えている。93年。
ポルトガル
- Tasca do Manel(リスボン)

Rua da Barroca,24 Bairro Alto 1200-050 Lisboa/213-463-813
ポルトガル料理。地元在住のヤマザキマリさんに教えてもらった店。古い街並みが残るバイロ・アルト地区にあり、地元客のみで満席になっている。大家族が集まっていたりしていかにもうまそう。で、実際、ここで食べたアローシュ・ド・パト(鴨の雑炊)が絶品だった。なんじゃこりゃ。うまー。一口にアローシュと言ってもいろんなパターンがあるんだなぁ。雑炊みたいなアローシュ・ド・ポルヴォなどに比べて、鴨のアローシュは炒飯系。ううむ、うまい。これを食べにまた来たい。ソーセージや黒豚のローストなども美味だった。安い地元ワインと共に食べていると至福。07年3月。
※「うまい店対談」にも書いています。こちら。 - o novo Tico Tico(リスボン)

Rua Ferreira Borges,193-A 1350-131 Lisboa/21-386-5269
ポルトガル料理専門店。というか店のショルダーに「Restaurante Cataplana & companhia」とあるようにカタプラーナ専門店である。カタプラーナというのはポルトガルの「鍋」だ。魚系と肉系があるが、断然うまいのは魚系。ボクの大好物である。で、ここのがまた絶品だった。日本でもカタプラーナは何度も食べたことがあるが、なんというかパエジャに近い方向に濃厚になっており、うまいうまい。日本で食べたパターンはまず魚や貝を煮込んだスープをブイヤベースみたいに食べ、そのあと雑炊にするものだったが、ここのは最初から雑炊状。うまいなぁ。日本人の舌にばっちりマッチする。カタプラーナを経験したいなら是非。ここも地元在住のヤマザキマリさんに教えてもらった店。07年3月。
※「うまい店対談」にも書いています。こちら。 - Floresta de Belem(リスボン・ベレン)

Praca Afonso Albuerque,N1A1300-004 Lisboa/21-363-63-07
ポルトガル料理。リスボンから電車で10分、ジョロニモス修道院やベレンの塔などがある町、ベレンの美しい公園前にあるトラディショナルなポルトガル料理(特に魚)を食べさせる店。ポルトガルに美味な料理は多々あれど、その中でも特にシンプルな魚の塩焼きみたいのが食べたかったんだよなー。ここも地元在住のヤマザキマリさんに教えてもらった店。外のテラスで強めの日差しを浴びながらゆっくり食べる。小アジのフライ、アジのグリル(辛みソース)、イカのグリル、野菜スープ、セミフリートなどのデザート&コーヒー。量も充分。付け合わせがリゾットだったりするし、お通しもパンも沢山出てくる。運転するボク以外の大人はワインとかも飲んで、全部で40ユーロ。6500円くらい。子供含めてひとり1600円か。確かに激安いし味的満足度も高い。なにより中一の娘が「ポルトガル料理っておいしい!」と喜んで食べている。日本の家庭料理を素朴にして味を濃くした感じだから、子供には特においしく感じるのだろう。07年3月。
※ちなみにすぐ近くの「パステイス・デ・ベレン(Pasteis de Belem)」という店は1837年創業の老舗で、ポルトガルの伝統菓子ナタ(エッグタルト)の店。ポルトガルで一番おいしいエッグタルトの店と言われている。ここも是非。 - Pousada do Castelo(オビドス)

Paco Real Obidos/062-959105/サイト
ポウサダ(中世の城や修道院、貴族の館などを使った国営ホテル)。宝石のような小さな町オビドスにある有名なポウサダ。16世紀初頭に築かれた城を利用し1950年から経営している老舗ホテル。客室が9室しかないので予約がとても困難。だが、その困難を越えてでも訪れる価値があると思う。いや、シンプルな普通の古城ホテル。でもオビドスを観光するなら是非この城に泊まって空気まるごと楽しんでほしいと思う。このポウサダで泊まった部屋は抜群に良かった。すごい広いというわけではないが、古くて親密で謙虚で清潔。まぁ中世の古城ですからね。雰囲気が悪いわけがない。美しいオビドスの街とともに長く記憶に残りそうである。
ディナーはポウサダの中の本格的レストランで。ジャケットくらいは羽織った方がいいかも。味はベーシックだったけど「Rice black Sausage Fried in Olive Oil」と「Roasted Kid with Giblets Rice country Herbes」が良かった。後者は仔ヤギ肉のローストなんだけど、香り立ち方がほんのりめで、肉のうま味が充分に出ていて、とてもうまかった。ちょっと高めだけど満足。地元のワインと合わせるとまた格別。
翌日の朝食のブッフェも同じ場所。ポウサダの朝食はどこもとてもいい。ここはシャンパンが置いてあるので是非「朝シャン」を(運転がなければ)。焼き立てのエッグタルトなども出て来て満足。パンも実に美味。全体にオススメなポウサダ。中一の娘など死ぬまでにもう一度来ると誓いを立てている。年少女子には特に響くタイプの宿。07年3月。 - Taberna D'Adelia(ナザレ)

Rua das Traineiras,12,2450.196 NAZARE/262-552-134
ポルトガル料理。有名な海辺の町ナザレにはたくさんのレストランがある。町を歩いて一周し、海岸沿いの外国人観光客相手のレストランは避け、奥まったところで地元客で流行っているような店に入ってみた。表で魚を焼いていて雰囲気はとてもいい。店名は「Restaurante Tipico Taberna D'Adelia」この "Restaurante Tipico" というのは郷土料理を出す店、という意味のようだ。なので店名は「Taberna D'Adelia」かな。
広いのにとっても混んでいる店で活気があってよかった。周りのテーブルを見ているとカルディラーダ(ポルトガル風ブイヤベース)やカタプラーナ(海鮮蒸し煮鍋)がよく出ていて実にうまそうだが、ここは初志貫徹してサルディーニャス(いわし)を頼むも「今日はない」と言われガッカリ。気を取り直してメニューをよく眺めると、アローシュ・デ・ポルヴォ(蛸のリゾット)があり、日本のポルトガル料理店で食べて気に入っていたのでこれを取ることに。それとカルド・ヴェルデ(キャベツのスープ)、そして魚のケバブ(串焼き)を頼んだ。結果、大正解。実にうまい。蛸のリゾットは鍋ごとドカンと大量に来たのだが、こんなに沢山ガツガツ食べる娘を見たのは久しぶり、ってほど、気に入ったらしい。ボクも大満足。うみゃひゃひゃひゃ。日本に帰って同じものを作ってみるために慎重に舌に刻み込む3人。ケバブもうまかったなぁ。バカリャウ(たら)系の分厚い肉と野菜と海老が鉄串に吊り下がってドでかく出てくる。まぁお腹いっぱいになっても実に安い。でも量が大量なのであんまりいっぱい頼めないのが難。もっと食べたひ。07年3月。
※「うまい店対談」にも書いています。こちら。 - Poivron Rouge Restaurant and Bar(ポルト)

Av. da Boavista 1466/226-072-500
ホテル「Le Meridien Park Atlantic」の中のメイン・ダイニング。ポルトに着いたのが日曜の夜で、探しても探してもほとんどの店が休み。仕方ないからメリディアンのレストランにしたのだが結果的に非常にまずいディナーとなった。残しまくり。しかもドウロの赤ワインはちょっとブショネ気味で楽しくない。ポート酒まで辿り着く気力も失せ、「まぁポートなんて酒精強化ワインだからどこで飲んでも一緒だ」と慰めあいつつ、部屋に帰った。ポルトで本場のポートを飲みたかった…。07年3月。 - Solar do Espirito Santo(ラメーゴ)

Rua Alexandre Herculano 1/254-655-442
ポルトガル料理。ポルトガル北部の地元料理がカジュアルに食べられる。ラメーゴという町はワインで有名なドウロ渓谷の南側にある小さな町。ちょっと芦屋みたいな雰囲気の高級さ。ポート酒成金が多く住んでいるのかな。ノッサ・セニョーラ・ドス・レメディオス教会を遠くに望みながらの散歩はなかなか楽しい。ラメーゴはスモークハムが名物ということでそれとワンプレートのランチをもらった。まぁ普通。あまりレストランとか多くない町なので店の選択肢が少ない。でも地元の人がたくさん食べているので評判はいいレストランなのだろう。07年3月。 - Pousada Convento de Belmonte(ベルモンテ)

Serra da Esperanca, 6250-0000 Belmonte(Beira Alta)/275-910-300/サイト
ポウサダ(中世の城や修道院、貴族の館などを使った国営ホテル)。旅程の都合で中途半端な地域で泊まらねばならず、仕方なく予約したポウサダ。ベルモンテのポウサダなんて超無名だし、他のポウサダに比べて圧倒的に安いし、街自体も超無名&小さいので、実はまったく期待をしていなかったのである。ところが奥さん!このポウサーダが至福の宿だった。
昔の修道院を改装してモダンかつ清潔に作り替えてある。まだ新しい。周りは自然が色濃く残り、景色も最高。ホスピタリティもよく、笑顔が溢れている。施設的にも素晴らしい。要所要所にサロンがあり、アンティーク家具とモダンアートがセンスよく飾られ、気持ちのいいソファが置いてある。隠し部屋みたいのもあってどこも自由に使える。宿の周りの散歩も楽しく、石造りの修道院跡は古墳みたいな趣だし、裏手にはインディ・ジョーンズばりの洞窟まである。娘とふたりで探検してまわったが、それはそれははしゃだ。最高の宿である。センスよすぎ。ちょっとポルトガル人を見直したくらい。部屋の窓からの景色も絶景。歩いて行ける小さな村(ベルモンテ)もなんだかとてもいい。あぁいいなぁ。
で、食事もとても良かった。ウズラとイベリコ豚のベーコンのポート酒煮込みが特に印象的。地元のワインもシラーっぽい中にイチゴの甘みが隠れていて美味。チーズの品揃えもとてもいい。デザートもいい。サービスも丁寧&笑顔でグッド。すべてに満足して3人で80ユーロほど。安い! 翌朝の朝メシも実に良かったなぁ。ジュースのフレッシュさ、パンの香ばしさ、ベーコンのうまさ、フルーツ類の充実さ、そして何より空気が美味しい。最高だ。
このポウサダ、いいなぁ。とにかくセンスが抜群だ。まだ無名のようだが(少なくとも日本人には超無名)、たぶんすぐ有名になるだろう。オフシーズンのせいか3人で1泊3万円程度。07年3月。 - Pousada Santa Maria(マルヴァオン)

7330-122 Marvao/245-993201/サイト
ポウサダ(中世の城や修道院、貴族の館などを使った国営ホテル)。マルヴァオンは海抜1000メートルにある天上の村。下から眺めると「あんなとこ車で登れるのか?」と不安になるような急斜面の山のてっぺんにポツンとある。中世の要衝でもあったのだが、昔ここに住んでいた人は大変だったろうなぁ。
えっちら頂上に辿り着くとアレンテジョ平野を一望出来る。古城に上ると周囲360°が見渡せる。アレンテージョ地方はもちろん、スペインも見渡せる凄まじい絶景。絶景好きな人は必訪。この町のさりげない路地にポウサダがあり、ここで(宿泊なしで)ランチだけいただいた。建物自体は新しめ。清潔で人が少なく落ち着けた。
窓が前面ガラス張りになっており、絶景ランチが楽しめる。ただし味は濃いめ。仔山羊のキャセロールとバカリャウ・ア・ブラースを。塩がきつい。全体にポルトガルの食事は塩がきついのだが、ここのは特に。あ、でも、イベリコ豚の産地に近いせいか、アレンテージョも黒豚で有名なせいか、お通し(コベルト)で出て来たサラミやハムのうまいこと! これは絶品だった。07年3月。 - Pousada Santa Luzia(エルヴァス)

7350-097 Avenida de Badajoz Elvas/268-637-470/サイト
ポウサダ(中世の城や修道院、貴族の館などを使った国営ホテル)。アレンテージョ地方のスペイン国境の要衝都市であるエルヴァスにあるポルトガルで一番古くオープンしたポウサダである。1942年オープン。施設もそれなりに古く、調度品も古い感じ。雰囲気は悪くはないのだが、国道に面していて静かではなく(ラウンドアバウトの横にある)、エルヴァスの街自体も中途半端に大きな街であまり美しくない。小さくて可愛い村が好きになっていたボクたちには楽しくない滞在であった。部屋は女性好みで可愛らしいんだけど。
夕食もこのポウサダで。ここのシェフは塩抑え目派のようで味的には好みに近い。アレンテージョの名物料理であるアソルダ・アレンテジャーナ(にんにくスープ)、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(豚とアサリと香草の炒め)やお勧めされた豚料理(ミーガシュ・デ・ポルコ)、ポルトガル・デザートなどを味わう。どれもまぁまぁ。ワインはアレンテージョ産を。ボルドーをヌフドパプ系に濃くしたイメージの味。南国だなぁ。
朝メシは他のポウサダと同じく充実。プールサイドの席でゆっくりいただいた。まぁエルヴァスという都市も含めて、わざわざ行く必要はないところかも。07年3月。 - Tasquinha do OLIVEIRA(エヴォラ)

rua Candido dos Reis,45-A/266744841
ポルトガル料理。「タスキーニャ・ド・オリヴェイラ」。アレンテージョの中心都市エヴァラにある有名レストランだが、なぜか日本のガイドブックには載っていない。エヴォラにはもうひとつ有名な「Fialho」という店があるが、そちらが伝統の名レストランだとすると、こちらは地元っ子に愛されてる家族的な店という感じ。小さな店なので予約して行け、と日本でふたりの人(ポルトガルをよく知る食ライター)から推薦されて行ったのだった。結果。最高。今回の旅でトップのレストランかもしれない。いろんな意味でバランス良く、インターナショナルな視点で見ても上位にくる感じ。
この店、名物は前菜(お通し?)の小皿(コベルト)。テーブル上にずらりと並ぶ。手を付けなければお金をとられない仕組みなんだけど、どれも実においしそうだから全部手を付けてしまう感じ。アレンテージョ地方の料理を中心に、ポルトガル伝統料理が並んでいて、味付けが実にいい。ポルトガル料理って味付けが少し塩からいんだけど、ここのは塩が抑えめで、味の落とし所がすばらしい。マリネ系だけで、タコ、パプリカ、マッシュルーム、チキンと4皿。他に、ラムのカツ、バカリャウ(干し鱈)のかき揚げ、デイツのベーコン巻き揚げ、チキンパイ、地の生ハム(イベリコ豚と同じ黒豚)、蟹の身をほぐして和えた物、それにリコッタや羊のチーズ……。どれもこれもおいしい。それに「ここ一軒くればほとんどの名物料理は食べられちゃうかも」という効率性も旅人にはうれしいかもしれない。 この小皿たちで充分お腹一杯だけど、メインに頼んだ「Arroz de pombo)ハトの雑炊」がこれまた絶品だった。ハトが半身丸ごと入っていて、脂もふんだんなのにすっきりさわやかな後味。滋味溢れる名品。水から煮出してあって、ミント味もきいていて、付け合わせのクレソンも合うし、言うことなし。
厨房は奥さん。ホールが旦那さん。14席、7テーブルのみの小さな店。この旦那さんのサービスがなかなか行き届いていて極上のサービスだった。素朴な笑顔でいろいろ話しかけてくれるし、食後に胃腸を整える地元の軽いリキュールもサービスしてくれたし、最後までとても優しくしてくれた。
ただし、小皿のほとんどに手を付けてしまうと意外と高く付くので、その点はご注意を。3人で15000円程度。これは物価安めのポルトガルとしてはかなり高めである。次回来る時は(来ると決めている)もっと賢くオーダーしよう。
アレンテージョの地ワインもうまいし、チーズはちゃんと店で熟成させているし、次にポルトガルに行ったらまた行きたい店のひとつ。07年3月。
※「うまい店対談」にも書いています。こちら。 - Pousada de Arraiolos - Nossa Sra. Assuncao(アライオロス)

7040 Arraiolos/266-419-340/サイト
ポウサダ(中世の城や修道院、貴族の館などを使った国営ホテル)。「ポウサダ・デ・ノサ・セニョーラ・ダ・アソンサオ」。アレンテージョ地方の小さな美しい街アライオロスにある古い修道院を改造したポウサダ。でも、こんな田舎に!と驚いてしまうくらいモダンでクールな宿であった。外部は修道院。でも内部はどこかのモダンアート美術館に紛れ込んだような趣。白い壁で無機質にデザインされていて、回廊は迷路のようになっている。うっわーオシャレだぁーと溜息つきながら部屋に案内される。
部屋のバルコニーからの景色はこれまた絶景。牛や羊が見える牧場を正面に、右にアライオロスの城、左に地平線まで続く田園が見える。部屋の天井も5mくらいあり、屋外プールなどの施設もクールに配置されている。見事なポウサーダ。ただ、受付やレストランでのサービスまで全体にクールなのが惜しいところ。そういう方針なのかもしれないけど、もう少し笑顔とか欲しい感じ。
ディナーは21時前にこのポウサダにて。というか、ポルトガルでは19時とかにディナーに行くといつも我々だけなのだ。21時くらいからポツポツ客が入り出す。だからちょっと遅めに行ってみたが、それでも一番ノリだった(笑)
イベリコ豚の特別メニュー「黒豚のヒミツ(Segreto de Porco Preto)」があったのでそれを取る。アレンテージョ地方で飼われている黒豚はその飼育状況がとっても贅沢で、イベリコ豚に負けない美味しさである。うまいなぁ。borbaの地ワインと合わせるとこれも最高。それと数日前から探していた「仔豚の丸焼き(Leitao Assado)」がメニューにあったので、それも。ふたつとも「メイア・ドーセ(半分の量)」でオーダーした。
しかしあれだな、ベルモンテのポウサーダといい、ここアライオロスのポウサーダといい、日本の女性トラベル雑誌にはまだあまり書かれていないと思うが、もし書かれたら「大絶賛!」確実。個人的には世界トップクラスの宿だと思う。
朝食も他のポウサダ同様すばらしかった。まぁ景色や環境が極楽なのでどんなもの食べてもうまく感じてしまうこともあるのだけど。07年3月。
ポルトガル料理はあまり知られていないので少し解説する。
全体に日本人の舌にバッチシだ。まず米料理が多い。アローシュという雑炊なんて日本人のためにあるような美味。魚は炭火焼きがあり(他のヨーロッパ諸国は竈文化なので煮込みが多く直火焼きが少ない)、イワシとかアジとかを塩焼きしてオリーブオイルかけたものが異様にうまかったりする。あ、あとバカリャウという干しダラをとてもよく食べるのは独特。豚も名産。アレンテージョ地方で贅沢に放し飼いされた黒豚のうまさと言ったら。
ワインもチーズもお菓子も高水準。ポウサダ(ポサーダ、ポウサーダ:スペインで行ったら「パラドール」。中世の城や修道院、貴族の館などを現代に蘇らせた国営ホテル)の宿泊は最高だし、ポウサダの朝食はおしなべて最高。ジュースのフレッシュさ、パンの香ばしさ、ベーコンのうまさ、フルーツ類の充実さ、リコッタチーズやDoceと呼ばれる甘いジャムも実にうまい。
料理としては、次のものがあったら是非頼むべし。
カタプラーナ(蒸し煮鍋:Cataplana)
アローシュ・デ・ポルヴォ(蛸の雑炊:Arroz de Polvo)
サルディーニャス・アサーダス(イワシの塩焼き:Saldinhas Assadas)
パシュテイシュ・デ・バカリャウ(干しダラのコロッケ:Pasteis de Bacalhau)
アローシュ・ド・パト(鴨の雑炊:Arroz de Pato)
レイタオン・アサード(仔豚の丸焼き:Leitao Assado)
カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(豚とアサリと香草の炒め:Carne de Porco a Alentejana)
黒豚の秘密(黒豚のいろんな部位のロースト:Segreto de Porco Preto)
どれも一品は量が多いので、「メイア・ドーセ(半分の量)」と言ってオーダーするとちょうどいい。
ポルトガルという国の印象は、「若い頃はベンチャーとかで成功してブイブイ言わせていて、あらゆる快楽に身を浸した色男だったんだけど、今は見事に落ちぶれちゃって、とはいえ酸いも甘いも噛み分けたおかげで『人生はブイブイだけではない』ということも知っていて、いい感じに肩の力が抜けてとっても魅力的になっているおじいちゃん」という感じだった。こういう国はメシも肩の力が抜けきっている。その良さを味わえる人には最高の食旅行となるだろう。
ちなみにボクがポルトガル旅行したときの様子はこちら。リスボンから海沿いをポルトまで上がり、内陸を通ってアレンテージョまで帰ってきてリスボンまで。中北部を一周した感じ。アレンテージョって世界的に「来る」と思う。素晴らしかった。
ロシア
- カフェ・プーシキン(モスクワ)

г.Mосква,Tверской бульваръ,д26а(トヴェルスコイ通り26-A)/229-5590
ロシア料理。「КАФЕ ПУШКИНЪ」。有名な高級カフェ。プーシキン生誕200年を記念して1999年に造られたレストラン。18世紀当時の雰囲気を忠実に再現しているらしく趣はとても良い。古いロシアを感じるには最適かも。なぜか24時間営業で、客はよく入っている。ここでは代表的なロシア料理を楽しむのが(観光客っぽいけど)いいかもしれない。ただし味は普通。ボルシチは酸味が強く効いていつつマイルドでまぁまぁ。ロシア風餃子のペリメニは悪くはないが普通。メインはあまり良くなかった。サービスはよい。トイレは地下。まぁ観光ルートとして一回は行っておくか的なら雰囲気はいいしイイかも。03年10月。 - レストラン・エヴロペイスキー(モスクワ)

Россия 103012 Москва Театральный проезд1/4(劇場通り1/4)/tel:927-6062
ロシア料理&フランス料理。「РЕСТОРАН ЕВРОПЕЙСКИЙ(EVROPEISKY)」。ホテル・メトロポールのメインダイニング。ここでもボルシチやストロガノフなどの代表的なロシア料理を食べてみたが、どれもまぁまぁ。というか経験値が少なすぎてどれが本物かわからないが、ちゃんと美味しかった。同行者がとった「Russian Soul」という前菜盛り合わせ&サラダが良さそうだった。いろんな味が楽しめてお得(しかもウォトカ付き)。今度はあれにしよう。グルジア・ワインなども揃っていてよろしい。サービスが上から見た偉そうなものなのはロシアだから仕方がないが、この店のはちょっとヘンテコで、帰る時「値引きしましょうか?」と申し出てきた。理由は「最後の客だから」とのこと。一流ホテルでの値引き申し出は珍しい。というか意味がわからん。もちろん値引きしてもらったが…。同行者とふたり苦笑しながら(他のホテルへ)帰った。03年10月。 - レストラン・オネーギン(モスクワ)

г.Mосква,ул.Пречистенка,д.12/2/tel:201-42-94
ロシア料理。「РЕСТОРАЦИЯ ОНЕГИЙ」。プーシキン美術館の近くにあり、彼の著作「エブゲーニイ・オネーギン」から店名をとっている。カジュアルで(モスクワにしては)モダンっぽいレストランで中庭にはテラスもあり気持ちよいが、まぁ日本で言ったらそこそこのカフェ程度な感じ。手軽なブリヌイ(クレープみたいな料理でキャビアや鮭、ジャム、サワークリームなどを載せて巻いて食べる)を食べたが、まぁまぁかな。プーシキン美術館の帰りなどには良い。日本人ひとりでも全然大丈夫。03年10月。 - キタイゴロドスカヤ・ステェナー(モスクワ)

ulitsa varvarka 14/298-49-61/11〜24
ロシア料理。。「Китайгодская Стена」。モスクワのロシアホテルからすぐ、メトロ「キタイ・ゴロド駅」に降りる階段横にあるレストラン。料理はほとんど印象に残っていないが、サラダバーがあった。旅行中にサラダ欠乏になったときにいいかもしれない。というか普通のレストラン。03年10月。 - カメルトン(モスクワ)

Камергерский пер.,л.3(3 Kamergersky Per. (M. Okhotny Ryad))/292-0934
フレンチ。「КАМЕРТОН」。同行者と、ロシアで知り合った日本人と3人で街を歩いていてなんとなく入ったレストラン。シーフードが売りっぽかったが、全体に味はこってりしつこめでそんなに惹かれなかった。ライブもありそこそこ(ロシアでは)モダンな雰囲気。ブルーの内装もモダンっぽいが、味がもう少し良ければ…。03年10月。 - オアズィス(モスクワ)

Komsomol'skii prospekt 25/1
ロシア料理&カフェ。「ОАЗИС」。モスクワ舞踊学校(ボリショイバレエ学校)を見学に行くために降りた地下鉄近くのカフェっぽいレストラン。感じのいい店でわりとサービスも良く、あまりモスクワっぽくない印象。テラス席もあって気持ち良さそうだった。味は普通だが、たぶん一般的な味なのだろうなと思わせる。そういう意味では面白かった(高級レストランより庶民の味の方が面白い部分があるし)。メトロのフルンゼンスカヤ駅を降りて地下道を横断してすぐ。03年10月。 - Sadko's(サンクトペテルブルグ)

Mikhaylovskaya ul.,1/7 Grand Hotel Europe1F/tel:329-6000
ロシア料理。バー。サドコス。グランド・ホテル・ヨーロッパの一階にあるわりと有名な店。日本で言ったら80年代前半みたいなインテリアのレストラン&バーだが、サンクトペテルブルグではお洒落でモダンな感じ。観光客ずれしているようでサービスは酷いもの。ホテルとは思えない感じだった。ミンチした鶏の胸肉の真ん中にニンニクやレモンで味をつけたバターを入れて揚げたキエフ風チキンカツ(ナイフを入れるとバターが流れ出す)を取ったが、値段のわりに普通な印象(ロシアとしてはわりと高い)。ボルシチは妙に甘く、これももうひとつかな。どのガイドブックにも載っている店だが、そんなにオススメはしない。03年10月。 - 文学カフェ(サンクトペテルブルグ)

ネフスキー大通り18/312-7137
ロシア料理。創業1815年という老舗。プーシキンやドストエフスキーをはじめいろんな文学者や詩人の溜まり場だった店。プーシキンが決闘に出かけて死んでしまう前、ここでお茶したという逸話も有名。どのガイドにも載っているので日本人もとても多い。というかツアーの旅程に入っているようだ。意外と小さい入り口から二階へ上がるとこぢんまりした部屋に辿り着く。そこがこの有名なカフェ。わりと拍子抜け。赤い壁と緑のテーブルクロス。可愛らしいがなんだか忙しい店で、オーダー・食事・会計と次々とこなされ、落ち着いてゆっくりお茶する感じではない(まぁ観光名所だし)。バイオリンとピアノの生演奏とかがある。ストロガノフ伯爵の家がすぐ近くにあることもあってビーフ・ストロガノフを食べてみたがまぁ普通かな。カフェという名前であるが基本的にはフルコースレストランなので注意。03年10月。 - Hotel Astoria Kandinsky Bar(サンクトペテルブルグ)

St Isaac's Square, Bolshaya Morskaya ul.,39/313-5757
バー。ホテルのメインバーで、泊っていたこともあり、毎晩ここのカウンターでウォトカを飲んだ。というか、サンクトペテルブルグの市街のバーで飲んで、もしウォトカで予想以上に酔っぱらったら(旅の疲れでその可能性は高い)治安的に相当危険なので、夜遅くに飲むならホテルのバーをオススメする。ここはそこそこ高級なホテルなのでバーのホスピタリティも高いし英語も通じるので良い。ここのバーテンダーに「日本ではウォッカと呼ぶ。こっちでの正式の呼び名はどうなのか?」と聞いたら、「ウォッカ? いや違う。ウォトカ(発音的にヴォトカに近い)だ」と教えてくれた。それ以来、ボクはウォトカと呼んでいる。
ちなみに、いま(03年10月現在)ロシアではウォトカは時代遅れになりつつあるらしい。どうやらウォトカを飲むのはあまり格好いいことではないらしく、いまはワインがブームのようである。余談になるが、ロシアでは「酒を混ぜて飲むのはオコチャマ」だそうだ。つまり、ビールから飲み始めたら最後までビール(ロシア・ビールって数が多くておいしい)。ワインから飲み始めたら最後までワイン。ウォトカから飲み始めたら最後までウォトカなのだそうだ。だからバーでも一種類に絞って飲んだ方が良い。
ちなみのちなみに「英語が通じる&安全である&いざという時助けてくれる&シアターとかも優先的に取れる」という意味で、ロシアで個人旅行するなら少々高くても(というかロシアのホテルはド高いが)高級ホテルに泊ることをオススメする。特にボクはひとり旅だったので本当に不安だった。このアストリアに相当いろいろ助けられた。大満足。ちなみに部屋のテレビはNHKも見れます(笑)。03年10月。
ロシア料理についても少しだけ解説する。
代表的な料理は、ボルシチ、ピロシキ、ペリメニ(ロシア風水餃子)、ビーフストロガノフ、ブリヌイ(ロシア風クレープ)、シャシリク(ロシア風バーベキュー)、キエフ風チキンカツあたり。
必食はやはりボルシチ(ロシアではボーシと発音すると通じる)。これは日本で食べるのと色も味も違う。金赤のような赤色で、酸味があり、さっぱりとしたウクライナ料理である。テーブルビートを使用するようで、これは日本で手に入るビーツとはずいぶん味が違う。パターンは多く、レストランにより味が違う。ピロシキは基本的に家庭料理のようであまりレストランでは見なかった。日本では揚げるが、ロシアではどちらかというと揚げないで焼いたものが多い。これもバリエは多く、町の屋台などで売られている。ブリヌイは手軽な食事なのでランチなどに良いかも。
まぁあと食べておくといいのはキエフ風チキンカツかな。ミンチした鶏の胸肉の真ん中にニンニクやレモンで味をつけたバターを入れて揚げたカツで、ナイフを入れるとバターが流れ出す。こってりしてて胸焼けするけど一度はどうぞ。
ロシア体験のレジュメとしてこちらもご参照ください。なお、下に載せた店以外にもちょこちょこ行っているのだけど、旅行中のメモを紛失したので書けてない店が数店ある。
@satonao310