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LV3「半落ち」

横山秀夫著/講談社/1700円

半落ち
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「このミステリーがすごい2003年」と「文春ミステリーベスト10」の両方で1位とされた大ヒット作。直木賞候補にもなっている。

非常に評判がいいので期待して読み始めたが、期待しすぎたのかちょっと乗り切れなかった。文章は上品で構成もよく、細部までよく出来ている。でも、ボクにはラストの盛り上げがtoo muchかつ「よく出来ていすぎて」どうにも白ける部分が出てしまう。まぁ天童荒太の「永遠の仔」みたいな感涙大ヒット作や、「鉄道員」以降の浅田次郎の諸作でも単に「あざとい」と思ってしまうボクなので、これはもう相性が悪いというしかないのかもしれない。いや、まぁ、この本にもちゃんと泣かされたんですけどね。ちょっと涙しながらも、どうにも居心地が悪い感じが残ってしまって。

それぞれの章の刑事、検事、裁判官、記者などの人間模様は実によく書けている。
警察のシステムもいろいろと明解だった。逆に犯人が自白しない理由が一番しっくり来なかった感じ。もうちょっと他の解決策はなかったのだろうか。ちなみに半落ちとは、「全面的に容疑を認めているが口を割らない状態」かな。要するに「落ちきってはいない」状態ね。

2003年02月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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