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「山口瞳大全」全11巻

amazonフェイバリットな作家、山口瞳の全集。全十一巻。伊丹十三が題字を書いている。
日本初の市民小説(サラリーマン小説)を書いたと言われている作家である。
名もなき市民を江分利満(エブリマン)氏と名付け、主人公においたシリーズで売れた。その後「居酒屋兆治」「血族」「行きつけの店」や週刊新潮に長く連載した「男性自身」など、地味ながらも一部で熱狂的なファンを持っている。まぁボクもそのひとりではある。
作家の全集を自分のお金でちゃんと買ったのって初めてかもしれない。もちろん全部を通しで読むなんてことは(仕事の忙しさもあって)難しいのであるが、ぽつりぽつりと読むだけでもなかなか楽しい。
ということで、今月は山口瞳ばっかり読んでいたので他におすすめ本がない。この全集は小説はもちろん、広告文案家(昔はこう呼んだ)だったころの彼の作品や、エッセイもしっかり入っているので、著者を偲びながら拾い読みするのに最適だ。
それにしても、堅いようで柔らかく、柔らかいようで堅い、希有なバランスを持った作家だと思う。読んでいて気持ちいい。
1995年11月01日(水) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310