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LV3「容疑者Xの献身」

東野圭吾著/文藝春秋/1600円

容疑者Xの献身
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直木賞受賞作である。著者には出来れば「白夜行」で直木賞を取って欲しかったな。この本は、よくできてはいるが、代表作になるにはちょっと足りないという印象。他にもっといい本をいっぱい書いている。

巷でも言われていることだが、容疑者Xの「献身」の動機がやはり弱いのが最後まで気になった。いっそのこと「救済&恋」ではなく「刑務所で誰にも邪魔されず数式と向き合いたい」という動機の方が共感できたのではないかとすら思った。もしくは、その動機に至る容疑者Xの心理描写をもう数ページ深く書き込んで欲しいと思った。

ミステリーとしてはなかなかよく出来ていて、ストーリーの追い込み方も見事なだけに、根本の動機に共感がもてないというのが最後まで惜しい。「最終的に露見してほしい愛の発露」という持てない男の心理まで踏み込んでこういうストーリーにしたのかともちょっと思ったが、そうであるとしてももう少し容疑者の周辺描写が欲しいところ。なんとなく不完全燃焼感が残った読後だった。

2006年09月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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