トップ > おもしろ本 > 著者別一覧 > は > 林望 >
「くりやのくりごと」

amazonこういうことを自慢させたらこの人にかなうものはいない。普通の人なら嫌味に聞こえることもこの人が語るとそうでもなくなるのだ。
副題は「リンボウ先生家事を論ず」。つまりくりや(台所)を中心とした家事全般についての教育的指導エッセイだ。
ド頭から「ステンレスの無水鍋なんてものを、私は調理道具として喜ばしいものとは認めない」と始まる。
ステンレスの無水鍋を愛用しているボクはまず最初からギャフン(死語)なのだが、著者の語りにかかるとなんとなく納得してしまうから参る。それが偏見であってもここまで堂々と自論を開示されると押し切られてしまうのだ。
一事が万事この調子。もちろんその論旨は明解で理屈もあっており、そこらのハウトゥーものの数倍役に立つのだが。ただ、前半の快調さに比べて後半が少し「繰り言」めいたのが残念かな。
1998年06月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
@satonao310