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LV5「この闇と光」

服部まゆみ著/角川書店/1500円

この闇と光
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掘り出し物。

服部とくるとまず「服部真澄」となってしまうが、「まゆみ」もかなりいい。実に芳醇な空気を持った上質なミステリーだ。とっても上手に文章を刈り込んでいるのが特に気に入った。簡潔にして明瞭。それでいてこれだけ豊かな表現をしているあたりがただものではなさそう。ミステリーとしての展開も見事で、思わせぶりなラストがまた好きである。

比べて悪いが、服部真澄は映画的。それに対して服部まゆみの本作は小説でなければ出来ない闇の濃さがある。映像化はまず不可能。そこが面白い。他の本も読んでみようっと。
なお、装丁は思わせぶりすぎて嫌い。内容に比べて俗っぽすぎる。

1999年01月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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