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LV5「龍の契り」

服部真澄著/祥伝社/1800円

龍の契り
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確かにすごい力作である。日本人が書いたとはとても思えない国際謀略サスペンスで、大部を飽きさせずに読ませる筆力は並のものではない。しかもデビュー作。これを褒めずして…と言いたいところだが、スゴクいいところまで来ているだけに惜しくてたまらない。

まず描写にムラがある。オーバーに書きすぎるときがあってしらける。キャラの立ち方にメリハリがない。だから読み終わってからの印象が薄い。設定も都合が良すぎる。こんなにうまく行くかよ、とぼやいてしまう。全体に「薄い」のである(本自体は厚い)。上記「ホワイトアウト」と比べるとよくわかる。細部の書き込みが「薄い」分ストーリーだけの本に終わっているのだ。

でも三ツ星だろうなぁ。これを褒めずして…だ。さっそく次作「鷲の驕り」を読もう。龍(中国)の次は鷲。アメリカですね。ってことは3作目は熊(ロシア)か?

1997年06月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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