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「私の嫌いな10の言葉」

amazon池田晶子と中島義道の本は目につけば買うようにしている。この「戦う哲学者」である著者の本はこれで5冊目かな。「孤独について」「うるさい日本の私」などカラミ系の本が印象深い。
この本は彼の嫌いな言葉を10あげて、どこが間違っていてどう嫌いなのか、を詳細に論じた本。
その言葉とは「相手の気持ちを考えろよ!」「ひとりで生きてるんじゃないからな!」「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」などなど、人が日常な~んの考えもなく発している偽善かつ欺瞞かつ傲慢な言葉の数々だ。
言葉の選び方と嫌いな理由には、ほぼすべてに深い共感。
ボクも「相手の気持ちになれ」みたいな言葉の欺瞞加減がイヤでイヤでたまらなかったので、深く頷くばかり。ただ、全体に文章が軽くてワイドショーみたいなのが難。言っていることはいいんだけど、話が横道に逸れた途端、いきなり駄文体になってしまうのはナゼ? なんだか言っている筋がよくわからなくなる。急に個人攻撃したり中野翠を激賞したり。簡潔に深く、例示も的確にそれらの言葉を語ってくれたら、ひょっとしたら名著になったかもしれないのに。言いたいことが頭の中に充満しちゃって結局なに言っているかわからなくなる人っているけど、この本、ちょっとそんな感じにもなってしまっているのだ。「うるさい日本の私」以降、本を出せば出すほどそんな感が深くなる著者。うーむ。次作はどうしよう。
2001年01月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:哲学・精神世界
@satonao310