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「会いたかった人」

amazonのっけから関係ない話だが、ボクは向田邦子がかなり好きで、彼女の言うことなら無条件に信じてしまうところがある。厚かましくいえば、物の見方、その含羞、関心の方向性、基調体温などが似ているから信頼できるのである。他に無条件降伏している人に山口瞳、曽野綾子などがいるのだが、実はこの中野翠もその一人。中野翠の平明な知性をかなり信頼しているのである。
この本はその信頼に足る著者が「関心の方向が似ていてとても他人とは思えない」のにもう死んでしまって会えない人達を書いた本。つまりボクにとっても「会いたかった人」になるはずでとてもうれしい本なのだ。
オーウェルから左卜全、志ん生、露八に夢聲……またうれしくなるようないい選択。いい本である。
1996年07月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
@satonao310