「にんげん蚤の市」
高峰秀子著/文藝春秋/1300円

amazon知る人ぞ知るエッセイの名人、高峰秀子による最新エッセイ集。
やさしい目線で鋭く切りつけるその手腕には毎回感心させられるが今回もとてもいいエッセイがいくつか。土門拳や木村伊兵衛のエピソード。中島誠之助という人間鑑定。司馬遼太郎とのついえぬ思い出。歯切れのいい(伝法調)文体で過去、人、想いを削り出す様は、並みの作家真っ青の出来だ。
ただ今回はちょっと散漫なエッセイも見受けられ残念。特にご主人との掛け合いはそんなに効果をあげていなかった。
1997年03月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ