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LV5「エンディミオン」

ダン・シモンズ著/酒井昭伸訳/早川書房/3000円

エンディミオン
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はぁ。やっと読めた。
大傑作「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」を読んで以来ずっとずっと続編のコレが読みたかったのだけど、去年の2月に発売になってすぐ買ったにも関わらず、その分厚さ(二段組600ページ)と、「ハイペリオン」を読んでから3年経っていて筋を忘れている、という障壁に阻まれて手を着けなかったのでした。
で、正月休み。ここで読まねばいつ読むの !? と前の筋を忘れているのもものともせず読み始めたんだけど、これがまた期待に違わぬ面白さ。読み進むに従って筋や世界観、登場人物たちもどんどん思いだしてきて…つまりは堪能したのでした。やっぱりダン・シモンズ! さすがはダン・シモンズ!

「ハイペリオン」二作は要所要所にSFファン用のお遊びが隠されていたりしたが、今回はそれが少なかったな。わりと一直線的ストーリー展開。デ・ソヤとロールの交互展開は効果的で、物語に奥行きを与えている。ただ、もう少し強くデ・ソヤにカタルシスを感じさせてくれたらもっと深くなったと思う。妙に主観的な描写と妙に客観的な描写との乖離があって、デ・ソヤの部分はちょっと中途半端感があるのが残念。

次作「エンディミオンの覚醒」で4部作堂々の完結、となるのだが、「エンディミオンの覚醒」では過去の登場人物がすべて出てきて、すべての謎が解き明かされるらしい。
こうなったら「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」ももう一度読み返しておかねば!と、いまこの分厚い二冊を読み返しているところ。つまりはそのくらいは夢中になれる大傑作シリーズ。読んで損はないから、まだの人は「ハイペリオン」からじっくり、どうぞ。(このシリーズを初読する喜びが人生に残されている人がうらやましい)

2000年02月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:SF

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