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LV4「むずかしい愛」

柴田元幸編訳/畔柳和代訳/朝日新聞社/1800円

むずかしい愛―現代英米愛の小説集
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副題は「現代英米愛の小説集」。
スティーブン・ミルハウザーやレベッカ・ブラウンをはじめとしてウィリアム・トレヴァー、ヘレン・シンプソン、グレアム・スウィフト、ウォルターモズリイ、V.S.プリチェット、ジョン・クロウリーと、日本ではマイナーな作家たちの短編を集めたもの。

テーマは題名通り「むずかしい愛」。つまりは普通でない愛の物語だ。
冒頭のレベッカ・ブラウン「私たちがやったこと」が特にいい。いつも一緒にいるために片方は耳を焼き、片方は目をつぶした恋人達の物語。そう、そんな「変な愛の物語」がいっぱいつまった本なのだ。いや、愛はいつもどこか欠けている方が強くなる。そういう意味では「強い愛の物語」とも言えるかもしれない。

編者は信頼する柴田元幸。彼が訳したものはハズレがない。ただ、今回はテーマ先行って感じで、ちょっとレベル的につらい短編もあったのも確か。秋の夜の就寝前にじっくりつき合うにはとてもいい本だけど。(p.s. 嶋津ふみさんありがとう!)

1999年10月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(海外)

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