「ムーン・リヴァーの向こう側」
小林信彦著/新潮社/1950円

amazon著者による東京三部作のラスト。
東京がなくしてしまった地域性にこだわった舞台設定で、不思議な物語を静かに読ませる。とても気に入った。読んでいる間はそうでもないのだけど、読み終わってから何故か心にしみ出てくる。
女主人公の描写がおぼろげでキャラクターが立ち上がってこないのが難だが、「東京」の象徴としてわざとしているのかもしれないと思わせる。気楽にらくちんにちょっといい気持ちになりたい人(できれば東京人)におすすめする。
1996年04月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)