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「ニホンゴキトク」

amazon「死語」もしくは「半死語」の日本語を悼み、そっと涙を流すといった風情の本。著者独特のおセンチな文体が心地よい。
ただ取り上げられているのは「辛抱」「じれったい」からなんと「さよなら」まで、全然死語なんかじゃないよなぁ、といった言葉も多い。
多分その言葉が失いつつある体温みたいなものと「変わっていっちゃう古き良き日本」とを重ねてとらえ「キトク」と呼んでいるのだろう。だからこの本は「ニホン・キトク」でもあるのだ。
相変わらずの向田邦子フェチぶりを随所で見せてくれるが、ボクもフェチに近いところがあるので、それはそれで気持ちよかった。彼女のことをこういう風に書ける人は著者の他にいないから。
1996年07月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
@satonao310