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LV5「馬鹿でよかった」

久住昌之著/演劇ぶっく社/1500円

馬鹿でよかった
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いいなぁ、この本。
なんじゃろう、単に「この本、好き」で書評を終わりたい気分。不便を不便と感じることがアイデアの元である、みたいな言葉があるけど、なんというか著者は誰もが普段そう感じながらも見逃しているそういう小さな小さな感情を逃さず表現していく。その観察力、バカ正直さ、想像力が素晴らしい。そして読者を共感の渦に巻き込んでいくその技術も(さりげなく)素晴らしい。

この本を「ぼくは静かに揺れ動く」の後に読んだのだが、「ぼくは静かに揺れ動く」がどうにもうざったいのは「馬鹿でよかった」と違って読者を信用しないで説明しすぎるところなんだろうな。そう。つまり「馬鹿でよかった」は読者を信用してのびのびと意識の流れを書いているのだ。その信用の仕方と著者自身の自信が素晴らしい。その自信の持ちようこそ「馬鹿」じゃないと出来ないこと。うーん、著者が馬鹿でよかった。はは。いいなぁ、この本。

2000年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

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