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「赤目四十八瀧心中未遂」

amazon久しぶりに心に楔を打ちこまれた気がする。
自らのヒフを剥ぐようなその文体は、題材が自らの経験にもとずくというだけでなく、自分を傷つけて血糊の中でのたうつ様を楽しんでいるようなある種の狂気から来ている気がするほど迫力と魅力に富んでいる。描写される世界の空気感、時代感も抜群だ。日本近代文学がどこかに置き忘れてきつつあった「体臭」みたいなものがプンプン匂ってくる。
それにしてもこれが今年の直木賞か。芥川賞の方がいい気もするが…。それだけ境目がなくなってきたんだろうなぁ。いい意味でごく初期の宮本輝を彷彿とさせて楽しめます。あ、暗い話が嫌いな人は近づかない方がいいかも。まぁ題名がコレだから近づかんか。
1998年10月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310