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LV5「疫病神」

黒川博行著/新潮文庫/667円

疫病神
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東野圭吾のホームページの中の作家紹介に「黒川博行は、読んで絶対に損はないと、自信を持って勧められる作家である。中でも、『切断』、『封印』、『疫病神』、『国境』は傑作。これだけ褒めておけば、向こうもどこかでお返しをしてくれるかもしれないな。」とか書いてあり、未読の作家というか、実は知らなかった作家だったので妙に気になり、一番評判が高いらしい「疫病神」から読んでみた。そしたらなかなかのアタリだったのである。

基本的にヤクザ小説なのだが、しっかりした下調べと思わず笑ってしまう大阪弁会話の妙で、なかなか良い。キャラもしっかり立っていて、ヤクザ的リアリティもしっかりある。ただ、著者はかなり理屈っぽいのだろうか、めちゃくちゃ細かいプロットで、全体の犯罪構造を理解するのに大変苦労する。まぁそれも全体に漂う雰囲気とリアリティで許せてしまうのだが、もうちょっとシンプルになっていたらより人気が出た本だろう。

桑原というキャラは実に魅力的だ。主人公の二宮との疫病神コンビを使って続編「国境」を書いているようなので、来月はこれを読んでみよう。また彼らに会えるのが楽しみである。

2002年03月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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