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「古道具 中野商店」

amazonやっぱりいいなぁ、川上弘美。彼女のほんわかした良さを(そしてほんわかの中のシビアなドライさも)よく伝えてくれる長編小説である。
東京近郊の学生街にある小さな古道具屋でアルバイトする女性が主人公。
ダメダメな店主・中野さんを始め、登場人物が持つ空気感が抜群にいい。外側をさらりとなぞるようにしか描いていないのに、イキイキとしたリアリティがある。そして見ていてじれったい恋人関係。この辺のじれったさを書かせたらこの人に並ぶ作家はいないのではないかな。
こんな店があったら通いたいなぁ、と読んでいて思わせるのはサスガ。できれば長くだらだらとシリーズにしてほしいとすら思ったが、著者はしっかり終わりを作った。それもまぁ良かったかな。考えてみたら、「センセイの鞄」にしてもこれにしても、空気感は一緒なのでシリーズみたいなものかもしれないし。
2006年02月01日(水) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310