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LV5「怖ろしい味」

勝見洋一著/文藝春秋/1529円

怖ろしい味
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食だけでなく、映画やオーディオ、美術に至るまで、生半可じゃない経験と知識に裏打ちされた凄味のあるエッセイである。

食体験というものがその「時代」や「場所」を食べることに他ならないとするならば、この作者こそ数少ない本当の食通と言えると思う。食のエッセイも見ものだが(特にニューヨークの中華料理を描いたところなど、極上の短編小説の趣きすらある)、真価は「物彩」と称された後半でより発揮される。どこか益田洋介の名エッセイ「オペラ座の怪人たち」を彷彿とさせる上等なキザさがそこかしこに振ってあって、なかなか香ばしく楽しめる。お勧め。

1996年01月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

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