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LV5「屍蘭 新宿鮫3」

大沢在昌著/光文社文庫/667円

屍蘭―新宿鮫〈3〉
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「しかばねらん」と読む。
なんとなく読み始めた新宿鮫シリーズもこれで3冊目。1冊目はうーん程度な印象だったが、2冊目の「毒猿」でのめり込んでしまった。で、3冊目。前回、前々回とはまるで違うシチュエーションと犯人像を提出してきていてサスガである。また、今回は主人公自体に殺人の疑いがかけられるというサスペンスつき。演出に苦労のあとが見える。

犯人自体のアクと魅力は「毒猿」の方が数倍上だし、アクションが少ない分今回は静かな印象もあるが、やっぱり面白い。新宿のど真ん中ではなく、ちょっと外れに場を設定してきたのも、リアリティを増す効果があった。完全無欠的主人公である鮫島も妙に実在感を増している。これで犯人にもう少しカタルシスみたいなものを感じさせてくれれば傑作であったかも。そこだけ弱い。あ、あと、犯人の殺人が簡単に成功してしまうのもちょっと違和感。

2002年02月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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