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大沢在昌

LV4「涙はふくな、凍るまで」

大沢在昌著/講談社文庫/619円

涙はふくな、凍るまで
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ある日、娘のおつきあいで天敵であるネズミーランドに行った。
ネズミーにわりと批判的でアトラクションなんか別に見たくもないボクは、「ボクはファストパス並び係になるからもうボクのことは忘れてくれ」と言って、とにかく行列に並びまくったのだが(現実逃避)、その際何か読むものが必要だろうと行く前に書店で買ったのがコレである。大沢在昌はこういう時、時間を忘れさせてくれるはず…ということで読み始めたが、期待は裏切られなかった。夢とマジックを売るネズミーの嘘くさい空間はいきなり絶望と不運漂う北海道の極寒漁港に早変わりし、ボクは見事に現実逃避できた。ありがとう、大沢在昌。

知らなかったが「走らなあかん、夜明けまで」という本の続編らしい。知らずとも充分楽しめる。
通称日本一不運なサラリーマンである主人公が北海道で見舞われる不運の数々。前作は大阪ヤクザとの戦いだったらしいが、今回はロシア・マフィア。読むだけでカラダが冷えてくる描写の数々だが、中身は熱い。わざとっぽくB級にしてあるのもよい。ちょっと黒川博行のシリーズを思い出したりした。こういうの好きかも。時間つぶしには持ってこい。

2003年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

LV5「屍蘭 新宿鮫3」

大沢在昌著/光文社文庫/667円

屍蘭―新宿鮫〈3〉
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「しかばねらん」と読む。
なんとなく読み始めた新宿鮫シリーズもこれで3冊目。1冊目はうーん程度な印象だったが、2冊目の「毒猿」でのめり込んでしまった。で、3冊目。前回、前々回とはまるで違うシチュエーションと犯人像を提出してきていてサスガである。また、今回は主人公自体に殺人の疑いがかけられるというサスペンスつき。演出に苦労のあとが見える。

犯人自体のアクと魅力は「毒猿」の方が数倍上だし、アクションが少ない分今回は静かな印象もあるが、やっぱり面白い。新宿のど真ん中ではなく、ちょっと外れに場を設定してきたのも、リアリティを増す効果があった。完全無欠的主人公である鮫島も妙に実在感を増している。これで犯人にもう少しカタルシスみたいなものを感じさせてくれれば傑作であったかも。そこだけ弱い。あ、あと、犯人の殺人が簡単に成功してしまうのもちょっと違和感。

2002年02月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

LV5「毒猿 新宿鮫2」

大沢在昌著/光文社文庫/667円

毒猿―新宿鮫〈2〉
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前作「新宿鮫」をちょっと残念と評したら、「いや、新宿鮫は第二作の毒猿の方が面白いんだよ」と先輩が教えてくれ、それならと読んだ本。なるほどこれは傑作である。前作ではぎこちなかった登場人物達がいきなり生き生きと動き始める。ストーリーも秀逸。息もつかせない。

完璧なる殺し屋「毒猿」vs 新宿鮫。この構図に中国出身の女性や台湾から来た強烈なキャラクターの刑事が絡むストーリーはキャラの立ち具合からアクションの濃さ具合、映画的なカメラワークまでとてもよく出来ている。台湾の刑事との心理的絡みが意外と少ないのと、あまりにアクション映画的すぎるラストと、そして毒猿の唯一の死角が○○であることあたりがちょっと弱い気がするが、全体のテンポを考えるとたいしたアラではない。
98年初版の本であるが、まるで古くない。なかなか感動的。続編も読んでみよう。

2001年12月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

LV3「新宿鮫」

大沢在昌著/光文社カッパ・ノベルス/800円

新宿鮫
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いまごろ何読んでんの?って思う方も多いかもしれないが、これがボクの大沢在昌初体験である。
つうか、カッパ・ノベルスを読んだのって高校以来かも。なんとなく手を伸ばしかねていたが、新宿鮫シリーズの評判の高さに思わず買った一冊。

素直な感想としては、あまりボクには合わなかった。評判が高すぎてちょっとあら探し的に読んでしまったかもしれない。いや、まじ面白いんだけど、週刊文春だったかの「20世紀ベストミステリー」の「国内編ベスト10」に入る出来、とまでは思わないなぁ。つまり、その評判並みの面白さを期待しちゃうと少しがっかりするかも、ということ。
キャラ造形が非常にいい。ストーリーもこじんまりしてはいるがよく練られている。晶と桃井のキャラがもう少し掘り下げてあるとより魅力的になったと思うがそれは贅沢というものか(もしくはそれは続編で解決されているのか)。1990年初版。

2001年02月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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