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「聖の青春」

amazon1998年、わずか29歳で他界した天才棋士村山聖(さとし)の伝記である。
「本の雑誌」で茶木氏が「今年一番の大感涙物!」とベタ誉めしていることもあって読んだが、感涙を目的にするという意味ではイマイチであった。泣けない。ただ、ネフローゼという難病に冒されながら憑かれるように将棋にのめりこんでいった彼の青春の日々はボクの心に確実に何かを残したのだと思う。読み終わってからも妙に彼が脳裏から離れない。彼が生きた大阪は福島界隈をそぞろ歩いてみたくなる。彼が毎日食べた定食を食べてみたくなる。そんな感じ。
著者は彼と親交のあった将棋雑誌編集長。こなれた文体で外から内から村山聖をしっかり活写している。労作。
2000年05月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:自伝・評伝
@satonao310