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LV4「ネバーランド」

恩田陸著/集英社/1500円

ネバーランド
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上記のように恩田陸読み数冊のうちの一冊。
学園ものであるが、妙にリアリティがあってよく出来ている。完成度は「光の帝国」より上だろう。ただ、なんとなく全体に既視感があり、読んでいてもうひとつ乗り切れなかったのも事実。父母の愛やトラウマに振り回される少年たちの桎梏と破綻。それを乗り越える勇気と友情。密室的な冬の学生寮という舞台といい、少年たちの描き方といい、いい物語なのだけど既視感が感動の邪魔をする。天童荒太の「永遠の仔」にもちょっと似ている(初出はどっちが先か調べてないが)。トラウマって題材はあのころのはやりではあったけど。

ネバーランドとは言うまでもなくピーターパンの住む世界。大人になりたくないピーターパンの世界を題名に持ってくるのもちょいと安直。あえて期待するが、あとがきで著者も書いているように、これをもとに違う長編を生み出して欲しい。そのための習作と考えると納得がいく。習作にしては完成度高いが。

2002年09月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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