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「豆炭とパソコン」

amazon「ほぼ日刊イトイ新聞」での人気コンテンツの単行本化。副題が「80代からのインターネット入門」。
著者の80歳の実母が初めてパソコンに触りネットにつながるまでの顛末である。
インターネットについての著者の平明かつ鋭い分析はもちろん面白いが、なによりもイキイキ生きているミーチャン(実母)とその先生役の南波あっこさんの息づかいがたまらなく良い。そういう良さを前面に出すために題名も「豆炭とパソコン」にしたのだろう(「ほぼ日」連載時はいまの副題が題名だった)。豆炭もパソコンも、それ自体が大切なのではない。大切なのは豆炭やパソコンがある生活を楽しんでいるミーチャンなのだ。その主客転倒がいまのIT革命の最大の問題。そういうことが声高でなく生活レベルで伝わってくるところがこの本のいいところなのである(そういう意味では著者による前書き後書きは蛇足かも)。
残念なのは「つながった」ところで終わってしまう点。つながった先の生活をもうちょっとでいいから読みたい。消化不良。とはいえまぁそれは現在の「ほぼ日」で読めるからいいか。むぅ。先を読みたい方はミーチャンみたいにネットにつなぐトライをしてみてね、という深謀遠慮なのかもしれない。
2000年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310