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「REMARK」

amazon不思議な本である。
いや、本というよりノート、か。単行本の体裁はとっているが、ここに読者とのコミュニケーションは計られていない。徹底的に一方通行。徹底的に読者に不親切。脈絡がありそうでない、なさそうである、言葉の羅列。ノートそのまま横組みで、日付だけが著者の思考の流れの前後を示す。そう、これは著者の日々の哲学メモをそのまま本にしたものなのだ。
いや、徹底的に不親切、というのは違うかな。ちゃんと読者に思考の流れを示している。逆にわかりやすいくらいではある。図解もあったりして、おっ!と真理に触れた気がすることも多々。
でも、それでも、この哲学メモを毎晩ひもとき、著者の思考の流れに忠実に頭を働かせるのはわりと大変だった。普段から考え続けている人には説明の言葉がない分より直接心に届くのだろうが、夜中に会社から帰ってきて、さてとばかり「削ぎ落とされたイケダアキコする」のは、切り替え的に無理があった。
これは3ヶ月くらい海か山に籠もる環境があるときに持って行くべき本かもしれない。ま、上級者向けのハイブロウ本ってことですね。ボクはまだ中級者以下なので、この本の快感に触れることが出来なかった。そういうこと。会社辞めて隠居したころ、じっくり再取り組みするとしよう。
2001年05月01日(火) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:哲学・精神世界
@satonao310