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LV5「死と生きる ~獄中哲学対話」

池田晶子・陸田真志著/新潮社/1500円

死と生きる―獄中哲学対話
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ず~いぶん前から気になっていた本で、1999年の2月に出た既刊。「とてもいいよ」「ぜひ読んで」というメールをいっぱいいただいていたが、本屋で見つけることがなく、なんとなくいままでダラダラと気になっていた。そしたら20世紀最後の月に小さな本屋でばったり遭遇。喜び勇んで購入しその晩から腰をすえて読み始めた。

1行1行立ち止まって考えつつ読まなければ進めない本だ。だから結局2週間以上かかってしまった。今月読書数が少ないのはこの本のせい。でもそれだけの価値はある。
死刑囚と池田晶子の哲学往復書簡なのだが、これがまた生半可でない一騎打ち。ドキドキもの。常に「考えよ!」とボクのお尻を叩いてくれる池田晶子も相変わらずスゴイが、死刑囚陸田真志の言葉がまた平明でとても良い。彼の言葉でやっといままで池田晶子が言っていた意味がわかったこともしばしば。例示も巧みだし。

彼らの言葉をなぞりながら、自分の心と必死に対話する。考えるキッカケとしてこの本は優れている。明日事故で死ぬかもしれないボクもまた、時間は限られている。考えよ、考えよ。考えるほどに、いまの仕事や生活の矛盾点が出てきてしまいそこでヤバくなって考えるのを止めてしまうのだが、それでも考えよ。なぜヤバいと思うのか考えよ…と、無限に「考えの湿原」を歩いていきたくなる好著。続編は出ないのかなぁ。

2001年01月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:哲学・精神世界

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