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「蒼穹の昴」

amazonアポロン的大傑作。
「この物語を書くために私は作家になった」と帯にあるように著者入魂の大長編である。
時は中国清朝末期。
時代の大きな変わり目に蠢く人々を実に魅力的に描きあげている。すべての登場人物のキャラが立ち上がってくる描写力と上下巻息もつかせぬストーリーテリング力。歴史小説なのだが、ノンフィクションの趣きまで入ってきて、しまいにはその境目がわからなくなる。全部事実に思えてくるこの筆力。すさまじいものがある。一度読み出せば止まらないこと請け合いだ。
「え~中国の歴史物〜? 興味ないなぁ」と言うあなたも大丈夫。絶対すらすら読めるから。そして中国に今まで以上の興味と敬意を持つようになるから。んー、それにしてもシアワセな時間だった。これに直木賞を上げなかったら審査員コロスとまで惚れた(笑)。続編が待たれる。
1996年11月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:歴史小説
@satonao310