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LV4「満天の星 〜勇気凛凛ルリの色」

浅田次郎著/講談社/1600円

満天の星―勇気凛凛ルリの色
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週刊現代に連載していたエッセイ「勇気凛凛ルリの色」の四巻目にして完結版。
「鉄道員」以来どうにも作風・方向に納得行かない浅田次郎だが、エッセイは三巻目の後半から復活していて、とても充実したものだったから終了はちょっと残念。

このエッセイ集の中に「ひとりでも多くの人に、小説を読んでほしい。むろん私の小説を、という意味ではなく、テレビも映画もいいが小説という娯楽を持ってほしいと思う」「『読む人だけが読めばよい』という作家の姿勢は小説をいずれマニアックな、特殊な文化に変形せしめる」「すぐれた芸術は常に大衆とともにあり、そうした普遍性のない芸術はまがいにちがいないからである」といった展開がある。
彼が一部古参浅田ファンや評論家に誹られながらもお涙頂戴的極甘小説を書き続ける理由がやっとわかった。彼は直木賞作家として小説を復権させるため、わざと「大衆に求められるもの」を書き続けているのだ。

そしてそれは成功しつつある。うちの母まで読んでいる。すごいことだ。
彼の感涙小説を酷評ばかりしたボクだが(そしてこれからも急に評価をあげることはないかもしれないが)、そのことについてはめちゃくちゃ認めます。偉い、浅田次郎!

1999年03月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

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