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「見知らぬ妻へ」

amazonおーい、浅田次郎さーん、どこ行っちゃうのー!と叫びたくなる一冊。
「鉄道員」の流れを汲む泣かし短編集なのだが、泣かしってこんなに安売りしてしまっていいの?となんか居心地が悪くなる部分がある。時代的にこういうものが求められ、また、著者も求められるままに必死で書いているのだろう。ボクがケチつけることもないのだが、なんというか、その、筆が荒れないだろうか。
歌がうまい歌手がそのうまさを誇示した歌い方をするようになると、聴いている側としては鼻につきだすものである。ビブラートをきかせすぎたりすると歌が安くなっていく。で、その安い癖は簡単には取れなかったりするのだ。
なんかこの頃の著者はそんなことを思わせる。いくつかはとてもいい短編はあったし、涙するものもあった。でも、浅田ファンとしては物足りない。というか、そっちにあまり行って欲しくない思いである。個人的に。
1998年08月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310