「日輪の遺産」
浅田次郎著/講談社文庫/733円

amazon浅田次郎がまだ無名だった頃の旧作である。極道小説以外では初の長編で、いわば浅田次郎の原点的な作品だ。
いまの浅田次郎の技を知っている読者たちにとってはずいぶん稚拙に思える展開と書きっぷりで、同じ原点としても極道小説の原点「きんぴか」には遠く及ばない。それでもまぁ十分面白いあたりがサスガですね。独特のウェットさは見事なものだ。
しかしこれと同じ題材をいまの浅田次郎に与えたら、かなり泣けるものを書くだろうなぁ…。今度は沖縄系の話を書き起こしてくれはしないだろうか。
1998年04月01日(水) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)