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「珍妃の井戸」

amazonアポロン的大傑作「蒼穹の昴」の外伝的位置づけか。「蒼穹の昴」に登場した人物がその人物造形のままにあらわれるので「蒼穹の昴」を読んでいない人にはいまひとつ楽しめないかもしれない。
相変わらずの浅田浪花節で快感に導いてくれる。
が、著者が読者よりも先に泣き叫んでしまうので、読者はちょっとひいてしまうところがある。この頃このパターンが多いかも。「泣かせ」に自信を持ちすぎているのかなぁ。必要以上にビブラートをきかす演歌歌手みたいなところがある。ちょっと惜しい。
物語的には4人の貴族たちが珍妃殺人の調査に乗り出す動機がもうひとつ弱い気がする。
貴族がそんなことするだろうか? 最後までそれに対する違和感が残った。
1998年02月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:歴史小説
@satonao310