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「地下鉄に乗って」

amazon94年に出た長編の文庫化。
「地下鉄」に「メトロ」とルビがふってある。物語の筋からするとあんまりピンと来ない題名である。
一種のタイムスリップものなのだが、同じタイムスリップものでも例えば「蒲生邸事件」なんかより深みを感じるのはこの著者はそこに必ず浪花節を入れるからである。それが鼻に付くと感じる読者もいるであろう。ボクはわりと成功していると思うし好きでもある。ただこの作品では浪花節度がちょっと中途半端であるのが残念。「天切り松闇がたり」のような浪花節を要所要所でべったり入れた方が良かったのではないか。浪花節のメリハリとでも言うのかな、それが足りない気がする。
1997年08月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310