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LV3「鉄道員」

浅田次郎著/集英社/1575円

鉄道員(ぽっぽや)
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著者初の短編集。
世の中では大受けしているらしい。実際、良く出来ていると思う。泣かされる話ばかりだ。名作の誉れ高くなると思う。

ただ、志水辰夫に感じる「泣かしてやるよ、ほら、泣けるだろ、な?な?」みたいな‘見え見えの狙い’がわりと感じられてしまう分、ボクはちょっとしらけてしまうのだ。ちゃんと泣かすってとても難しい技だし、それを売りにしてもいいとは思うけど、今のボクにはちょっとオーバーな感じ。もっと年とったらちょうどいいかもしれない。

浅田次郎は背景の書き込みが足りないと上滑りする作風である。「天切り松闇がたり」や「蒼穹の昴」のような背景がしっかり書き込める長編や大長編の方がそのチカラを発揮する。背景さえ書き込めれば決して上滑りしないのだが…。長編の方がボクは好きだ。

1997年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

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