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「温泉旅行記」

amazon残念な本だ。前半、特に第1話など「こ、これは紀行文学の新たなる傑作誕生か!?」と色めき立つほどの衝撃を持って読んだ。でもこの緊張は2話目あたりから崩れていき最後の方は「普通に面白い旅行記」になってしまった。
これはたぶんネタ(文人はなぜ温泉に泊まるか、とか、山口瞳の思い出とか)を適度に入れ込みながら書いているからだろう。著者のサービス精神のたまものであろうが、ネタなど入れずに淡々と書いたほうが結果的には良かったと思う。第1話はそれで成功している。あれは傑作である。あの調子で通してくれたら……まことに残念な本なのである。
1997年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:旅
@satonao310