とても最後とは思えない素晴らしさ・・・ニーナ・アナニアシヴィリ最後のクラシック・ガラ

2017年3月17日(金) 12:47:44

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昨晩行った「ニーナ・アナニアシヴィリ最後のクラシック・ガラ」。

ガラ(スター・ダンサーが競演する全幕モノではない特別公演)は普通、音楽は録音、簡素な美術、相手役とのパ・ド・ドゥ中心なので、これもそうかと思っていたら・・・

まさかのフルオケ!
まさかのフル美術!
まさかのフルメンバー出演!

いやぁ、こんなガラ、初めて観たよw
これ、大スターであるニーナを観られるということもあるけど、バレエ初心者にも最適かと思う(20日までですよ! →くわしくはこちら)

今年53歳になるニーナ。
カラダをものすごく絞ってきていて、全然衰えていない!(少なくともそう見える)
安定度抜群の素晴らしい表現を見せてくれた。いや、全然普通に全幕もの踊れるでしょ?って感じ。

38歳が引退年齢と言われている中、53歳でこれだけのダンスはやっぱり異様だと思う。いわゆる彼女ならではの超絶技巧はもうあまり出さなかったけど、表現の深さはより進化していた印象だった。

Act1の「白鳥の湖」は二幕と四幕のみ。
全幕じゃないのにストーリーにのめりこんでしまったよ。三幕の黒鳥がないのにかなり感動した。なんでだろう。いいもの観たなぁ。。。

ニーナの「白鳥」は、ボクとしてはベストに好きなので、もう瞬きするのを惜しむように観た。
三幕の32回グランフェッテとかは難しいんだろうけど、二幕ラストの(ボクが大好きな)歓喜のパートは技術的にも健在。泣いたわ。

Act2「セレナーデ」は、ニーナは出なかったけど、ジョージア国立バレエ(グルジア国立バレエ)が数年前より格段によくなっていたのが印象的。
前回グルジア観たのは今はなき「五反田ゆうぽおと」でやった「ロミオとジュリエット」だったかな。あのときも感動したけど泥臭かった。今回はそこに洗練が加わった感じ。芸術監督であるニーナの薫陶のたまもの。

Act3の「眠れる森の美女」もとてもよかったけど、全体に抑制された踊りだったかな。
初日だからねー。まぁ仕方がない。
というか、踊りはとてもよかったけど、ヘアメイクがいまいちだったぞ。ニーナが少女に見えないし、ヴォルチコフがじいさんに見えたやん!w

まぁでも、予想を超えてとってもよかった。
本当に「いいもの観たなぁ」という感じ。
同好の士と、ずっとそんな話ばかりしながら帰途についた。

あえて不満を言うと、相手役として来日したゴメスとヴォルチコフ(なんて豪華な!)にキレがなかったけど、これ、ニーナを煽りすぎない配慮かも、とも思った。というか、最後にゴメスとか、やっぱ泣けるw

まぁ引退と言い続けたギエムの例もあるので、復活を期待したいと思う。

でも、たぶんもう全幕モノはやらないのだろうし、クラシックもしないんだろうな。「瀕死の白鳥」の表現を深めていったマイヤ・プリセツカヤ方向に行くんだろうな、と思う。

ちなみに、下のリンク先はYouTubeのニーナが踊った「瀕死の白鳥」。
例の独特な腕の動きが堪能できます。

https://youtu.be/mFJGhQYex-E



佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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